クルーズレポート

世界自然遺産のラグーン イル・デ・パン島オーバーナイトツアー

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.22

ニューカレドニアは、今回のクルーズ初の停泊とあってオーバーナイトツアーが開催されました。参加予定のお客様には出発2日前に船内説明会が開かれ、わくわくを募らせているご様子がひしひしと伝わってきました。

イル・デ・パン島は海の宝石箱と呼ばれるほど美しい海の色を持つ島。その白い砂浜と水色、またまっすぐと伸びる南洋杉の緑の色合いはこの世の物とは思えないほどの輝きを持っています。皆様の一番の楽しみはピッシンヌ・ナチュレルという内海の透明なプール。太陽を浴びて熱帯魚とシュノーケリングを堪能する贅沢な時間です。

イル・デ・パンといえば魚介類も有名です。世界でもここでしか取れないというチブサアカネマイマイ(エスカルゴ)や天使の海老という海老も魅力のひとつ。食後にはカヌメラ湾でゆっくりとしたひとときを過ごして船へと戻ります。皆様、初のオーバーナイトはいかがでしたでしょうか。

写真・文 : 中村風詩人

第3の寄港地、ニューカレドニア

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.21


にっぽん丸はとうとう天国の近くまでやって参りました。そう、「天国にいちばん近い島」に到着いたします。ニューカレドニアと聞くとやはり最初に思い浮かぶフレーズではないでしょうか。天国と見間違えんばかりのあまりの美しさに小説や映画の舞台となった島はもうすぐそこにありました。

その水の色はコバルトブルー、太陽の光を受けた太平洋の宝石は透き通った輝きを見せます。白い砂のビーチを抜けて、木々に囲まれた離島のバンガローでバーベキューを。食後には散歩しながらヤシの木陰でカクテルを傾けてもいいかもしれません。

忙しい日常を抜け出す、毎日できることではありませんが、今日だけはそれも許される気がします。飽きることない優雅な時間は、まさにクルーズで訪れる寄港地の醍醐味ですね。

この日は「ちょっとおしゃれにヌーメア徒歩による市内半日散策」と題されたツアーに参加してきました。ローカルムードたっぷりのマルシェでカフェラテとクロワッサンを頂き観光開始。車窓観光では見落としてしまうような小さなお土産やさんや街の子供との出会いなど、生のヌーメアを感じることが出来ました。

写真・文 : 中村風詩人

おいしい南洋、あやしい料理旅

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.20

旅の話に欠かせないのが料理です。にっぽん丸でも朝昼晩と食事の時間を数えれば寝る時間の次に長いのではないでしょうか。本日は、森拓也先生による南洋の食についての講談があります。題して「おいしい南洋、あやしい料理旅」。さて、どんな寄食が飛び出すことやら。

数々の聞いたことない食材の中でも、ニューカレドニアオオコウモリというのは特に信じられない食べ物でした。通称はフルーツバット、ですがフルーツの味がするのではなく、果物が主食だからだそう。日本でも琉球や小笠原で見られるオオコオモリ。こちらではフルーツバットシチューやフルーツバットスープなどの料理にするそうです。果物しか食べないから体に臭みがなく美味しいのだとか、それでもビジュアルがそのままゆえ、全く食欲はそそられませんでした。

食の話はネタがつきないのですが、考えれば外国人にとっての納豆なども寄食なのかもしれません。笑いあり驚きありの講義でしたが、文化の違いの奥深さを感じる一時間でもありました。これから訪ねていく寄港地にまたひとつ魅力が生まれたような気がします。

写真・文 : 中村風詩人

Wind grooveコンサート ケルトワールドフュージョン

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.19

デッキにでると雨雲の中に月明かりが漏れて海面を照らしていました。わずかな波が白い光をたてながら揺れています。しっとりとした湿度が深呼吸をすると南洋の風が体中を潤してくれるようでした。今宵、ドルフィンホールでは癒しの音楽Wind grooveのコンサートが開かれます。

ヌーメアから乗船した水谷美月さんの声が「旅の終わりに」に乗せてホールを包みました。透き通った歌声は夜を照らす月明かりのように美しく響きます。弾かれた弦楽器の低い音色は波の音、高い音色は優しい風の音をホールに届けてくれます。ふと気づくと砂浜を踏む足音を思わせるパーカッションが近づいてきました。

心地よい音色に抱かれ楽器本来の持つ世界が見えて来ます。ありのままの音色はこんなにもストレートに人の心に響いてくるのでしょうか。静かな気持ちでデッキに出ると雲を逃がした月が白い道を水平線につくっていました。「今夜は良い夢がみられそうだわ」帰り際にお客様に言われて同じ思いを感じました。

~Performers~
諏訪光風(guitar)
富樫亜紀(cello)
水谷美月(violin、vocal)ヌーメアにて乗船
畠山尚久(percussion)グアムにて乗船
井関一博(koto)グアムにて下船

写真・文 : 中村風詩人

中丸三千繪の洋上オペラ

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.18

本日は中丸三千繪さんのメインショーが行われました。日本を代表するディーバとあって、いつにも増して混み合ったドルフィンホールが賑わいをみせています。広い太平洋の星空の下、1日限りの小さなオペラハウスの完成です。定刻になりゆっくり照明が落ちると、観客全員は洋上オペラの世界に誘われました。

透き通った中丸三千繪さんの歌声に乗せて、ドヴォルザークやプッチーニなどクラシカルな曲が届けられました。いつか映画でみた憧れのワンシーンが蘇るような優雅な時間。船上という異空間で聞くと、まるで自分もそのシーンの登場人物のような感じがしてきます。

石川啄木の初恋に若かりし頃の切ない日々を感じ、シューベルトのアヴェ・マリアに祈りのひとときを想います。いつの間にか過ぎていく時間、アンコールが終わったあともなお鳴り止まない拍手に、再び壇上へと戻ってくれました。「英語やチェコ語など、歌手はいろいろな言葉を覚えなければいけないから大変です」と笑顔を見せる中丸三千繪さん。最後は、ショパン「別れの曲」をイタリア語で届けてくれました。

Performers
中丸三千繪
菊池真美(piano)

写真・文 : 中村風詩人

イルカ記念日

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.18

「ねぇ、イルカでないわね」とお客様から言われたのは、つい昨日のことでした。私も「すぐ見られますよ」と安請け合いを始めてすでに10日近くが過ぎていることに歯がゆさを感じていました。「頼む、イルカでてきてくれ」誰もがそう思いながら眠りについた翌日のこと。

「本船12時の方向に、イルカの群れがいます。あと5分ほどでちょうど群れの近くに参ります」
夢かと間違うような朝9時のニュース、キャプテンも興奮気味にマイクを取っていることが伝わってきます。皆様が知らせを聞いて集まったのは、アナウンスから数分後。気づけばデッキはイルカを待つお客様で埋め尽くされていました。

ワーッと叫ぶ男性の声を皮切りに、そこかしこで歓声があがりました。見渡す限りの水飛沫、凪の海を揺らす波紋はとどまることなく続きます。なんと数十頭、いえ数百頭のイルカたちが放射状に海上のダンスを披露してくれたのです。

「人生最高の日、今日はイルカ記念日!」そう一人が言うと、皆様が笑顔で頷きます。私を含めた多くのスタッフや航海士にとってもこれは初めての経験でした。今航海はイルカが見られないと残念そうにしていたお客様の笑顔を見られたことも幸せでした。「ありがとうイルカ、ありがとうにっぽん丸」と心の中で感謝を繰り返す1日です。

写真・文 : 中村風詩人

シュウレイのワンダーマジックショー

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.17

クルーズの醍醐味のひとつ、マジックショー。その始まりを飾るのはマジシャンのシュウレイさんです。漆黒のドレスシャツに深紅のコサージュ、その姿の通り流麗なマジックが、今夜ホールを驚嘆の渦に巻き込みます。

まずはカードを取り出すと手の中で自在に操りスカーフに変わりました。既に不思議そうな表情を浮かべている観客をさらに驚かせます。そのスカーフをひとひらり投げると数メートルもあるフラッグが飛び出しました。あたりには紙吹雪が舞い、そのマジックの華やかで絢爛たるやありません。次は次はと見守る観客席から再び歓声があがります。

「古くから変わらずに伝わってきたリングマジックを最後にお届けします」
光るリングが手の中で、ひとつふたつと増えるといつの間にか形を作っていました。今までのマジックとは一転、真剣な瞳でゆっくりと静かにリングが形を変えていきます。ふわっと重力を無くしたリング、どこえやら消えたのを合図にホールは盛大な拍手に包まれました。

写真・文 : 中村風詩人

王子江の世界人間模様

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.16

「私は電車に乗っているとき、よくスケッチをします」と始まった王子江先生の講義。本日は電車の椅子に座ってる6人の人間模様を描かれていく墨絵を使って表現してくれます。

輪郭ができ、目鼻口が描かれ、髪型、涙、服装、メガネなど細かい部分が描かれるにしたがって、その人の人格や生活が段々と見えて来ました。年齢や仕事の内容、家族関係やその時の気分など具体的に想像していくことは楽しい作業だということが伝わってきます。

説法を説く三蔵法師、悪ぶって変わった髪型にした男性、お母さんとはぐれて泣く子供、不安無く笑うお相撲さん。みんなそれぞれに豊かな表情を見せて、人生を想像させてくれます。「ストーリーを考えて絵を描くのは楽しいことです」と、絵を覚えた子供のように無邪気な笑顔を見せる王先生。描くことの楽しさを思い出させてくれる時間でした。

写真・文 : 中村風詩人

あるぜんちな丸航海記

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.15

あるぜんちな丸に乗って移住をする人たちの映像が映し出されました。移住先から戻ってくるぶらじる丸とすれ違うのが最後の日本との別れだったそうです。みんなこの船に成功者として乗りたいという夢を持って乗船していました。思えば成功者と失敗者が同じ船に乗って戻ってくるというのは酷な話ですが、夢と希望を乗せた往路のあるぜんちな丸には知る由もありません。

インタビューの映像が流れてきました。船長室のパーティに招かれた移住花嫁たちが乗船した理由について語っているところでした。「私はごく平凡な家庭を築くより、冒険をしてみたかったの」という花嫁。既にこの頃から女性は強かったのだと思い知った映像は衝撃的でした。

本日は元NHKでディレクターをされていた相田洋先生による「あるぜんちな丸航海記録」についての講演でした。真剣な表情で始まりましたが、観客席からは終始笑い声が聞こえてくるほど、冗談を交えた楽しい講義です。にっぽん丸の前身となったあるぜんちな丸とぶらじる丸の接点、お客様達も興味津々のご様子でした。

写真・文 : 中村風詩人

第二の寄港地、チュークとにっぽん丸アイランド

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.15

午前6時、ちょうど朝日の時間にチューク諸島の環礁を抜けて目的地の港には8時に入港しました。聞き慣れないチュークという街、またミクロネシア連邦という国、日本から来るにはグアムから週3便就航している飛行機に乗らなくてはなりません。南国の原風景を色濃く残す島は、果たして皆さんの好奇心を満たしてくれるでしょうか。

今回にっぽん丸では無人島を一島貸し切りました。その名も「にっぽん丸アイランド」です。現地ではオローラ島と呼ばれている直径100mあまりの小さな島ですが、シュノーケリングや砂遊び、またもぎたてのバナナやココナッツを楽しむことも出来ます。お客様の中には本格的にウェットスーツを着た方や開放的なスタイルな方など、それぞれの南国を楽しんでいるご様子でした。

ところで、周りが全て海水に囲まれた小島に、なぜヤシの木などの植物が育つのでしょうか。実は「熱帯特有のスコールがあるから」生きていることが出来るのだそうです。定期的に大量の真水を得られる、というその土地柄だからこその自然の摂理を感じます。見上げれば風に揺れる緑の葉っぱ、この植物たちが気持ちよい木陰を作ってくれていました。

写真・文 : 中村風詩人

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