クルーズレポート

スタッフ対抗デッキゴルフ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.11

デッキゴルフ協会のかたがたと乗船回数、試合回数などあらゆる点で驚くべき記録をもつ
デッキゴルフ協会というクラブチームがあるのをご存じでしょうか。
本日はそのデッキゴルフ協会の方々、またデッキゴルフ教室の優等生を集めて
スタッフ対抗で計2回の試合を行いました。

デッキゴルフ教室の方々とデッキゴルフを始めて、ちょうど2ヶ月。来るべくして来たこの時。
そうそうたる面々にスタッフチームのモチベーションは頂点に。
4対4で組まれたチーム、記念写真の通り8人のメンバーが出場しています。

試合の結果は、なんとスタッフチームが奇跡の逆転勝利!
最後の最後でスタッフ柳健作がまさかのホールインワン。
そこから形勢が変わると立て続けにゴールすることが出来ました。

教室と協会の方々毎日のデッキゴルフ教室に欠かさず出席されている教室チーム。
その傍らで助言を促すデッキゴルフ協会の方々。
仲むつまじい師弟関係が自然と出来ている事に感動すら覚えました。

デッキゴルフ教室の皆様、デッキゴルフ協会の皆様。
本日はお相手いただき本当にありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

第11の寄港地、ボストン!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.10

bostonハリファックス出航から1日の航海を経て、ボストンに参りました。
青い空、白い雲、絵に描いたような快晴に恵まれての寄港地。
皆様本日のご予定は、もうお決まりでしょうか。

boston enter自由行動の方は、午前9時から上陸許可が下りました。
上下船口のある2階ロビーには数分前から、
シティマップを片手に何やらメモをとる方達が目立ちます。

上陸可能のアナウンスが入ると、ハリファックスの疲れはどこへやら。
皆様いっせいにアメリカを目指して外に飛び出していきます。
ボストン開拓のゴールドラッシュ、お目当ては名物のクラムチャウダーです!

boston terminal石畳みの細い路地、煉瓦作りの町並み。
ヨーロッパに勝るとも劣らない、美しい景観の街ボストン。
街を分けるチャールズリバーの向こうは、ケンブリッジです。

私は今回、美術館とギャラリーを巡ることにしました。
世界4大美術館のひとつ、ボストン美術館ではお客様ともばったり。
古都で触れる芸術は、ひと味もふた味も違います。

にっぽん丸はボストンを出航してから4日の航海の末、メキシコのコズメルへと参ります。
これからは海の色も刻々と変わる素敵な船内時間が待っています。
皆様どうぞお楽しみに!

写真・文 : 中村風詩人

第10の寄港地、ハリファックス!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.09

セオドア君「ただいまハリファックスのマスコット、セオドア君が併走しています」
朝6時過ぎ、珍しい早朝の船内放送で目を覚ましました。
セオドア君が何だかもよく分からないまま、カメラを片手にデッキへあがります。

やはり朝早くとあって見かけるのは見慣れたメンバ−ばかり。
まばらな人の間から、何やらキャラクターボートが動いています。
近づいたり離れたり、こっちにフラフラ、あっちにフラフラ。
気の抜けた音の汽笛を鳴らしながら、陽気な笑顔を振りまきます。

そう、タグボートのセオドア君です。愛嬌のある姿にお客様も興奮気味。
私も眠気を忘れてシャッターを切っていました。後々知ったのですが、
セオドア君の絵本、ぬいぐるみや陶器の置物、お皿やマグカップなどがあり、
ハリファックス港では、ちょっとしたアイドルのようです。

ハリファックス港さて、本船は無事にカナダのハリファックス港へと入港いたしました。
ここアトランティック・カナダの名産と言えば、兎にも角にもロブスター。
仕事で2時間しか外出が出来ないというスタッフも、
「ロブスターだけは食べてすぐ船に戻る」なんて言い出す始末でした。

なんでもこの海域は水温が低く、ロブスターの身がしまって特に美味しいのだとか。
身をまるごと剥いたら、レモンと溶かしバターをつけて召し上がる。
そんなカナディアンスタイルのランチでお腹を満たしに行きましょう。

写真・文 : 中村風詩人

MALTA JAZZ NIGHT

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.08

メインショー風景Performer:MALTA JAZZ QUARTET
MALTA(Sax)
三木成能(Piano)
ジーン重村(Drums)
鳥越啓介(Bass)

この日、船首から見上げた空には薄くヴェールがかかっていました。
雲間からオレンジ色の光が差し込み、海の表面で砕けては溶けていきます。
揺れる波をミラーボールにして、キラキラと瞬く光景は、優美な夜の訪れを感じさせます。

本日のメインショーは、MALTA JAZZ QUARTETがおくる熱いひととき。
MALTAさんは、米国のビッグバンド”ライオネル・ハンプトン楽団”でコンサートマスターも務めた大物。
サポートを任される三木成能さんは、自己のトリオでアルバム”Purple Moon”を発売し、好評を得ています。
ドラムを担当するジーン重村さんは、年に200回の公演をこなす実力者、
ベースの鳥越啓介さんは、国内外のアーティストと共演を数多く重ねて来ました。

カルテット開演からほどなくして満たされた会場に、MALTAさんの声が響きます。
「3年前にも、アメリカからプエルトパジャルタまで乗船しました。
そのときマヤ文明の遺跡”セノーナの家”を訪れ、素敵な恋の曲が生まれました。
聞いてください”セノーナ”」

語りかけてくるようなサックス、忍び足で近づいてくるピアノの音、
軽快なステップを踏むドラム、胸に響くベースに身を任せて。
今宵おとずれる音楽のダンスホールで新しい恋が始まります。

maltaスタンダードナンバーとオリジナルを組み合わせながら過ごす60分。
いつの間にか、最後の一曲となり。「僕の、大好きなナンバーです」
こだまするハスキーな声、それは心に響く音楽の始まり。

ロマンティックなメロディは、想像力を掻き立ててきます。
ホールで男性が女性に踊りの手を差し伸べるような紳士的な音色。 
メロディに身を任せて揺れる二人、テーブルに残された飲みかけのカクテル。
時間を忘れ、心地よいリズムの世界に皆様を誘う素敵なナンバーでした。

このロマンティックな音楽には、そんな魔法のような力があるのかもしれません。
この時間に酔いしれるために、皆様はまた2回目のメインショーに足を運ぶことでしょう。
MALTA JAZZ QUARTETさん、本日は忘れられないひとときをありがとうございました!

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なお、MALTAさんは、今夏にニューアルバムをリリース予定です。

NEW ALBUM 「MALTA Jazz BIG BAND ~ TOKYO LIVE ~」
リリース予定:2011年7月20日/予価:3,000円(税込み)

日本ジャズ界を代表する精鋭たちが集結した、ビッグバンドの神髄に触れた夜!
ビッグバンドの素晴らしさと楽しさが伝わる魅力的なライヴアルバム。
にっぽん丸帰国の翌週にリリースです、皆様ぜひお手にとってみてください。
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写真・文 : 中村風詩人

フォーマルナイトのカクテルパーティ

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.07

各員挨拶~8名写真左より:番留誠船長、浜田慎一郎機関長、福元剛ゼネラルマネージャ、二宮悟志一等航海士、小西鉄巳船医、内山勝美クルーズコンシェルジュ、蘇武雄クルーズディレクター、藤川悟ツアーディレクター~

男性はタキシード、女性はドレス、あるいはお互い和装に着飾った皆様。
今宵はフォーマルナイトとあって、船長からカクテルが振る舞われます。
まず船長はじめ、各員からのご挨拶をもってパーティの幕あけとなりました。

マイクを手に取っているのは、ピレウスから乗船しましたクルーズコンシェルジュの内山勝美。
クルーズコンシェルジュは、お客様の船内生活や小さな疑問などにまで細かくサポートするサービスの要です。
バレンシアで下船しました同職の牛山恵子に代わりましての乗船となりました。
どうぞ皆様、残りのクルーズライフではよろしくお願いいたします。

カクテルパーティ慣れた感じで三々五々お集まりのお客様のご入場に合わせ、リン&ジョンの生演奏が始まります。
自由に立ち歩きながら皆様お互いに撮影を行う姿も多く見かけます。
フォーマルな装いの記念に、カクテルを掲げてのお写真などいかがでしょうか。

アトランティックオーシャン今回ご用意したカクテルは3種類、中でも写真の「アトランティックオーシャン」は特に人気でした。
ラムベースにブルーキュラソーでキリッとしめた爽やかな味わいが、名前の通り「大西洋の海」を感じさせます。
それでも喉を通るとき仄かにフルーティなのは、隠し味に添えられたコアントローが効いているからとのこと。

この他に、アルコール度数低めの甘口カクテルと、ノンアルコールカクテルをご用意しました。
生演奏を聴きながら静かに嗜むお酒はまた格別、皆様ほろ酔い気分でこのひとときを楽しみます。
でもこのあとはフルコースディナーがあります、食前酒はほどほどにしてくださいね!

写真・文 : 中村風詩人

ドルフィンズクラブ会報誌「海」より〜船旅の魅力〜

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.06

空と海寄港地の続くヨーロッパを終え、日本出航から早50余日が過ぎました。
現在にっぽん丸は、北米大陸へ向けて大西洋を航行中です。
全行程の折り返し地点をまわり、今までの航行日数を数える日々から、
残りの日数を指折り減らしていく心境になり、
無期限と思われた航海にもいよいよ終わりがあるのか、という気持ちがしています。

本日の記事は、にっぽん丸のファンクラブにあたる
ドルフィンズクラブの会員誌『海』のバックナンバーからお届け。
今までにっぽん丸にご乗船してきた各界の著名人の言葉をお借りします。

空と海「船旅の魅力」とは何だろう、と素朴な疑問について考えてみました。
それは、歌手の菅原洋一さんに言わせれば「海を旅することは大きなロマン」ですし、
版画家の池田満寿夫さんは「船にはドラマ性がある」と、あるいは、
写真家の浅井愼平さんは「海を常に体で記憶しておきたい」という
実に根源的な欲深さを感じさせる意見を掲げてくれました。

けれども、こういった欲求だけで船に乗る人と言うのは実は少数で、
「船旅の良さは、これまで自分の生きていた世界と徐々に決別していくのが実感できることかな」
と語るジャーナリストの山根一眞さんや、歌手のペギー葉山さんの、
「船旅は、なにか新しい事を始めるには最適」と言うお言葉。はたまた、女優の南果歩さんが
「船旅をするのと同時に、自分自身を見つめ直してみたい」という実利的な意見の方がむしろ多数派。

普段から仕事や家事に追われていると、なかなか趣味探しや考え事をする時間は作りづらいもの。
だから「船旅を知ることは、新しい旅の発見であり、新しい人生の発見」でもあるのです。
もっとも、これはギタリストのクロード・チアリさんのお言葉ですが。

もちろん個人的な視野でなく、もっと大きな視点で船旅を考える人も居るわけで、
「船に乗るということは、日本を客観的に見る」ことだと俳優の岡田眞澄さんは言い、
「船に乗るためには、気象学、材料力学、そして何より哲学が必要です」と
同じく俳優の森繁久彌さんが言っていたのは、とても奥が深いことです。

例えば、日本を客観的に見るためには、
「いろんな国の港街で、バーに入って『俺にも弾かせろ』って飛び入りするんだ」
なんていうジャズピアニストの今田勝さんのような夢を持ってもいいかもしれない。
また何よりの哲学を考えれば、船旅というものほど「何物にも邪魔されずに、
ひとり静かに自然との対話を楽しむことが出来る、唯一の旅」というのは他に見あたらない。
と、本来的な船旅の世界を語るのはイラストレーターの柳原良平さんのお言葉。

ちなみに柳原良平さんはにっぽん丸のイラストを描かれて”名誉船長”の称号も得てる方。
哲学的なお言葉の割には「酒と船さえあれば、何もいらない」と言ってはばからない、豪快な人物です。
なんでも船の見える場所で暮らしたいので、海を見渡せる丘に引っ越したとか。

空と海「時間をお金で買う」
歌手の尾崎紀世彦さんに言わせれば、これが船旅の定義です。
たしかに、92日間のクルージングをしようと思ったら、お金と時間が必要です。
その他にも「健康と家族からの理解も必要よ」とお客様から言われたのは記憶に新しい事。
敢えてそれにもうひとつ付け加えるなら「毎日を楽しむための人間的な豊かさ」と
写真家の浅井愼平さんは言っていました。

ところで「船旅って、空気の共有だと思います」と歌手の庄野真代さんは言います。
「だから一緒に乗る人との関係次第で、楽しさも随分違う」というご意見。
「いろんな背景をもった人間同士が乗り合わせる客船は、凝縮された人間ドラマの舞台になりやすい場所」
という宮部みゆきさんのお言葉は、やはり作家を思わせる視点です。

この船での三ヶ月間は「運命共同体」と言い表した歌手のすがわらやすのりさん、
確かにここは箱船ではないけれど、それでもお互いを気遣う心ひとつで世界が変わる場所なのです。
対して、船旅は「俗に言えば、一人の時間をいかに楽しむか、ということですよね」
なんていう森繁久彌さんのお言葉にも説得力があります。

月と海さて、いったい「船旅の魅力」とは何なのでしょう。
先人達が落とした知恵の断片を拾い集めても、
その答えをひとつに纏めるのは難しそうです。

あるいは、遠回しに色々考えるより、風吹くままに受け止めるのが吉。
加山雄三さんに言わせれば、こんなにも答えはシンプルなのです。
「僕はやっぱり愛してますからね、海を」と、その一言でいいのかも知れません。

出典:敬称略(海発行年月号):菅原洋一(1993年11月号)/池田満寿夫(1990年8月号)/浅井愼平(1992年7月号)/山根一眞(2000年 WINTER vol.28)/ペギー葉山(1999年 SPRING vol.21)/南果歩(1991年9月号)/クロード・チアリ(1997年 AUTUMN vol.15)/岡田眞澄(1991年12月号)/森繁久彌(1992年3月号)/今田勝(1998年 SUMMER vol.18)/柳原良平(1994年 SUMMER vol.2)/尾崎紀世彦(1998年 SPRING vol.17)/庄野真代(1996年 SPRING vol.9)/宮部みゆき(1994年3月号)/すがわらやすのり(1999年 WINTER vol.20)/加山雄三(1993年1月号)

写真・文 : 中村風詩人

寄港地を知ろう、ウルトラクイズ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.05

司会者とまるばつ「ジャジャン!ズバリ答えは!?」
久しぶりに聞くウルトラクイズのサウンドに胸が躍ります。
○×クイズの2択から始まり、3択クイズ、
最後は正解率の高いお客様だけでの決勝戦へと参ります

寄港地を知ろう!というだけあって、
問題内容は、寄港地の観光スポットに焦点が当てられています。
ツアーに参加している方のほうが、やはり有利なのでしょうか。
さて、その勝敗は如何に。

三択クイズ「次回に寄港するハリファックスで世界的に有名なお土産はなんでしょうか!」

A:ホワイトワイン
B:レッドワイン
C:アイスワイン

「ジャジャン!ズバリ答えは、アイスワイン!」
このとき、お客様全員が綺麗にC列へと並んでいました。
もうハリファックスの予習は、皆様十分のようです。

私は心の中でホワイトワインだと思っていたので危ない所でした。
アイスワインといえばドイツのイメージが先行していて。
知りませんでしたがカナダでも有名なのですね!

ファイナりスト1時間の戦い末、いつのまにか最終問題となりました。
「ボストンと言えば、ボストン茶会事件が有名ですが、
その時に襲われた船の名前はなんでしょうか?」

難問に頭を抱える4名のファイナリスト。
「ヒント!動物の名前です!」
オォと歓声も束の間、皆様数打ちゃ当たると攻めてきます。

ライオン!リス!ラビット!キリン!ビーバー!正解!
なんと「ビーバー」が正解とは会場も騒然です。
リーチがかかっていたお客様が優勝の賞品を手にしました。

それにしてもよく「動物」というヒントで「ビーバー」を思いついたものと関心してしまいます。
あとで図鑑を見てみると、ビーバーはしっかり北アメリカに分布していました。
げっし目ビーバー科の哺乳類、体長は平均74センチだそうです。
ふむふむ、なかなか勉強になるウルトラクイズでした!

写真・文 : 中村風詩人

ロイヤルブルーナイト!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.04

ロイヤルブルー全員集合やって参りましたテーマナイト第四弾、ロイヤルブルーナイト!
これまでもアジアンナイトやオレンジナイト、仮装ナイトをご紹介して来ましたが、
今回はにっぽん丸のテーマカラー”ロイヤルブルー”を着飾る一夜のご紹介です。

開演の18時を前にして、2階エントランスホールは早くも青色に染まってきました。
なかなか訪れることのないアフリカ、寄港地の続いたヨーロッパ、
皆様現地で購入された洋服やアクセサリーを身につけながらのご登場。
シルキィなドレスを纏う女性は何ともロイヤル、シックな濃紺に決める男性はいつにも増してダンディですね!?

船体ロイヤルブルーところで「ロイヤルブルー」とは聞き慣れない色の名前です。
画材屋さんで探しても、なかなかこの名前の絵の具は見つからないでしょう。
けれどもこのロイヤルブルー、実はにっぽん丸のテーマカラーなのです。

昨年に大改装を終えた本船、その下部と上部にはテーマカラーの帯があしらわれています。
日本人の生活と馴染みの深い「藍色」ともとれるこの色、ロイヤルブルー。
19世紀の世界を驚かせた北斎の浮世絵「富嶽三十六景」を思い出します。

フロントスタッフとショップクラーク〜写真左からshopclerk:佐藤由起子、receptionist:村上理絵、若宮明子、新垣麗、shopclerk:丹澤千佳〜

にっぽん丸のフロントスタッフとショップクラークをご紹介。
この季節、絢爛と咲く紫陽花のように華やかな出で立ち。
手前にはロイヤルブルーに着替えたクルボン(マスコット人形)の姿も。

男性陣からの「一緒に写真を撮ってくれますか」という呼び声も多くあるとか。
ぜひとも旅の想い出に、でもほどほどにしないと奥様に叱られますよ!?
こうして、またにっぽん丸の印象深い一夜が過ぎてゆきます。

写真・文 : 中村風詩人

UNOコンサート ~情熱と哀愁~

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.03

UNOライブ風景Performer
大平重成(guiter)
大平里美(piano, synthesizer)

本日のメインショーは、ニュー・スパニッシュ・デュオのUNOさん。
初めてその音楽を聴いたのは、ラウンジ”海”のメロディタイムでした。
会場では椅子が足りないほどに、お客様がお越しになっていたのが印象的です。

大西洋の海原を駆ける爽快なギター、太陽を思い出すポップなピアノ。
仕切られたラウンジを、気持ちの良い風が吹き抜けるのを感じます。
そして本日のメインショー、ドルフィンホールにあの時の風が吹くのを確かに感じました。

UNO大平里美さん「南米を訪れた時に、インカ帝国の声を聞きました。その時の経験をすぐに楽譜に書き写し、5楽章にわたる曲を仕上げました。本日はその第1楽章”そしてインカは〜絆”を演奏いたします。」

大平里美さんが、宙の一点を見つめながら真剣にお話をします。
まるでその先にマチュピチュのような幻想的な都市を見るように。
いつの間にか会場が、大平里美さんの独特なお話に包み込まれていました。

UNO大平重成さん大平重成さんの低いボイスは、空中都市が動き出すように響く。
里美さんの透き通った声は、そこに住む子供からのメッセージ。
弾かれたギターの弦、鍵盤を跳ねる指先、何か壮大な物語が始まる予感。

その瞬間、会場に座る観客の耳があの時感じた風に撫でられます。
穏やかに、けれども情熱的に、心地よい音楽の風を感じます。
コンサート終了後に感じるこの爽快な気分は何でしょうか。
UNOさん、本日はありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

またね!森田有香!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.02

森田有香さんツアーひと筋14年、既に世界を何周もしている森田有香さん。
世界一周クルーズはもちろん、国内外、期間を問わずツアーディレクターとしてアテンドをしてきました。
その森田有香さんが、今回バレンシアで下船、帰国をしてしまいます。
引き留めたい気持ちを抑え、今回は感謝の意を込めながこの記事を書きたいと思います。

森田有香お気に入りの丸窓「自分が楽しまないと、お客様に楽しんでもらうことは出来ない」
そう心に決めながら、今まで歩みを進めて参りました。
これが自然のうちに実践されているのは、今航海の毎日の笑顔が何よりの証拠です。

もちろん、大変な時もありました。
特に今回の急な航路変更で、下見に行くことが叶わなかったラスパルマスでは、
現地の情報収集が難航、ツアーを組む事には骨が折れたそうです。

フェアウェルダンスそんな苦しい時でも「ツアー楽しかったよ」と、
一言お客様に言って頂けるのが、何よりの励みになっています。
お客様の中には、「有香ちゃんが下船するのが本当に残念」と
言ってくれる方もおり、苦しい事はいつのまにか良い思い出に変わっている事に気づかされます。

森田有香の夕食まもなく半分を迎える今航海、世界半周を終えた森田有香さんから
最後に、お客様、そしてスタッフにメッセージを頂きました。

「世界をまわると、港の雰囲気も、海の雰囲気も全く違うことに気づきます。特にこれから訪れるメキシコの海の色や港の人々など、それは毎年見ても感動するほどの素晴らしいものです。皆様、どうぞ日々の変化をこれからも楽しんでください。」

森田有香さんは下船後、住まいのある神奈川県へと戻ります。
距離はありますが、日本からも必ず皆様を見守っている事と思います。
森田有香さん、ありがとうございます、そしてまた横浜でお会いすることを楽しみにしています!

写真・文 : 中村風詩人