クルーズレポート

滅多にできない船首楼見学

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.07

普段は立ち入ることの出来ない船首楼(せんしゅろう)ですが、今回は特別に一般のお客様方に解放することになりました。こういったサービスもロングクルーズならでは。念願の船首楼に立った皆様はそれぞれに印象的な格好をして写真を楽しんでいらっしゃいました。

なかでもタイタニックの有名なシーンに憧れて、手を広げて風を受ける人が大勢いました。目の前に遮る物がなにも無いところで、まっすぐにただ一身に風を感じる。なかなか出来る体験ではありません。スリルは満点ですが、手すりと命綱、そしてにっぽん丸のスタッフが隣で安全を見守っているからご安心してくださいね。

写真・文 : 中村風詩人

虹に飛ぶ鳥

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.06

鳥を見ているといつも自由になれる気がしてきます。海を渡る鳥たちは、忙しく羽ばたくことなくただ吹く風に身を任せているだけです。右に左にゆらゆらと力を抜いて飛ぶ姿を目で追いながら思います。

太陽も傾き始めた頃、雲間に柔らかい虹がかかりました。願い事を呟いていると、鳥が虹に向かって向きを変えました。彼方で優しく色づく虹の光芒、夕暮れに消えゆく鳥のシルエットはまるで願いを届けにいくようでした。

写真・文 : 中村風詩人

赤道通過と赤道祭

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.06

6月6日午後13時6分。南太平洋に大きな汽笛の音がなりひびきました。
「N 0’ 00. 000’ W143’ 20. 376’」
操舵室の航海情報には本船が赤道上に確かにいたことを証明していました。南緯から北緯に緯度がかわり、今夜から空を見上げても南十字星ではなく北極星が見つけられるようになりました。

にっぽん丸では赤道を通過する夜に必ず海の王様”龍王様”に許可を取るという決まり事があります。そう、今夜ドルフィンホールでその儀式”赤道祭”が行われます。果たして龍王様はにっぽん丸が赤道を通過する鍵を授けてくれるのでしょうか。

龍王様が登場するとその子分の鯛ちゃんとひらめちゃんが自由に遊び回って会場は爆笑の渦に包まれました。実は本当の親子でのご出演とあって、恐れ多くも龍王様を「パパ〜」と呼んでしまうシーンも。龍王様の逆鱗に触れた鯛ちゃんとひらめちゃんは「明日の朝ご飯は抜きだ」と言われてしまいました。

そうこうしながら何とか龍王様の赤道通過許可を得たキャプテン。金色の鍵で開かれた新しい半球への道。一時はどうなることかと思いましたが、笑いあり涙あり?の素晴らしい舞台を演じてくれました。皆様、本当にお疲れ様でした。

写真・文 : 中村風詩人

麻雀は海から伝わった

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.05

2週間ほど前に沢山のイルカがみられた日がありました。お客様とあれは凄かったですね、と笑い話をすると一人だけご覧になっていないご様子。申し訳なく思うも理由を尋ねてみました。

「いいの、麻雀してたから」と何とも驚きの答えが返ってきました。キャプテンも興奮しながら何度もアナウンスがあったにもかかわらず、毎日している麻雀の方が優先とは。おそるべし船上麻雀への熱意。

後日、麻雀教室を担当している三宅先生に船上麻雀について伺ってみました。中国で生まれた麻雀は海を伝ってアメリカへ。そして日本には中国方式とアメリカ方式とが、これまた船で持ち込まれたのだというのです。「麻雀がない船のほうがおかしい」と力強く豪語されていました。ふむふむ、イルカより麻雀というのも、あながち間違いではないのかも知れません。

写真・文 : 中村風詩人

宮本益光コンサート

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.04

「寄港地で現地の人が日本語でさようなら、とかありがとうとか言ってくれますね。それは忘れてはいけない、本当にいつもそんな片言の日本語に感動しているんです。今日は皆様にここで出会えた喜びを歌にして贈りたいと思います。」

最後の一曲を歌いきった後、アンコールの拍手に応えて「もしも歌がなかったら」という曲を届けてくれました。もしも歌がなかったら、と考えたことは今までありませんでしたが、宮本さんが唄うようにもしも歌がなかったらこうして知り合えなかった、というメッセージは噛みしめるほどに胸に染み込んでくるようです。

汗を浮かせながら思いを込めた音楽には沢山のパッションを感じました。腹の底から声を出すのではなく、心の底から出された声は、会場に感動を届けてくれた気がします。素敵な夜になったわね、というご婦人。もしも歌がなかったらこの一夜の幸せはありませんでした。

写真・文 : 中村風詩人

第9の寄港地、ヌクヒヴァ

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.04

タヒチの首都パペーテから北東へ1300キロ、今まで訪れたタヒチとは似て非なる場所。本島との間には時差も存在するほどの距離です。観光地の雰囲気はおろか、リゾートのようなムードもそれほどありません。それでも画家ポール・ゴーギャンや歌手のジャック・ブレルが終の住処として選んだ場所であり、何か必ず深い魅力が必ずあるはずです。

島の内陸に向かって切り立った山脈、西側には無人の大地が広がり、平地では野生の豚、山羊、馬が見られます。地図に名前が載るような街は島の中に3つしかなく、島の大半は手つかずのジャングルで覆われています。

島の至るところに小さな「マラエ」という古代の神殿が点在しており、原住民は長くその周りに生活のコミュニティを置いてきたそうです。原生林の自然と古代の神殿、まさに秘境の要素を残すヌクヒヴァ。芸術家が感じた神秘を感じに行って参ります。

写真・文 : 中村風詩人

太平洋の揺りかご

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.03

タヒチの東に位置するツアモツ諸島までやって参りました。6時間近くもかけて環礁を見ながら航行しますが、中でも一番のハイライトはアパタキ環礁という美しい青色を持つラグーンです。

その環礁のもっとも綺麗なところでキャプテンが粋な計らいをしてくれました。にっぽん丸のエンジンをストップさせて漂泊させたのです。いつもあると気になることもないエンジン音ですが、全く騒音がない世界では改めて波や風の音の心地よさを実感出来ます。その居心地はまるで太平洋に浮かんだ揺りかごのようでした。

漂泊をしている間のランチタイムには幕の内弁当が準備され、お客様たちはデッキや屋上などそれぞれ自由な場所で楽しんでらっしゃいました。中には昼から生ビールを合わせて居る方も。とっても心地よいひとときでした。

写真・文 : 中村風詩人

ハートノコウロ

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.02

「きっと今日くるわよ」とお客様に言われてピンと来ました。そうでした、次寄港地までの航路にゆとりがある今夜、きっと来るでしょう。おそらくキャプテンがハート型の航路を描いてくれることだと期待して眠りにつきました。

午前5時に起きてテレビをつけると、期待以上の画面に思わず声がでてしまいました。航路の軌跡がダブルハートを描いていたのです。8時の入港を待ってこの航路情報は更新されてしまうので、わずかに3時間のみの幸せな画面でした。皆様はご覧になれましたでしょうか。

写真・文 : 中村風詩人

ドルフィンホールを熱狂させたパペーテの一夜

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.01

パペーテ停泊の夜、ドルフィンホールに現地のダンサー、シンガー、それに楽器の演奏隊が20人以上も来てくれました。ホールの外からでも響いてくる楽器の鼓動、リズムに乗せて巻き舌で吠えると一斉にダンサーが飛び出してきました。

スピーディな動きをしながら飛び回ると髪飾りや衣装が草木花を思わせる自然の躍動を見せてくれます。会場の熱気が高まる頃合いに一人の女性ダンサーが登場。優雅な手足の動きは風の流れのように、またその美々しい表情は華の舞のようでした。

最後はお客様も参加しての記念撮影のお時間。現地のダンサーと今までにない距離感を体験して、皆様とても良い笑顔を見せています。今夜のドルフィンホールはかつてない盛り上がりようでした。

写真・文 : 中村風詩人

第8の寄港地、パペーテ

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.05.31

環礁の境目をぬってパペーテの港へと無事に着岸いたしました。立ち並ぶビルを目の前にすると、久しぶりに都会にやってきたのだと改めて感じます。ですが都会ながらパペーテの道路に信号はありません。そのかわりに渡りたい人を見れば車の方が率先して歩行者に道を譲ってくれます。やはりパペーテもゆったりとしたタヒチの空気が流れていました。

タクシーで海にいく人、町歩きでショッピング、あるいはゴーギャンの博物館など見所は数知れず。夜には本船の目の前に屋台村が出ると皆様も大喜びで出かけて行かれました。

写真・文 : 中村風詩人

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