クルーズレポート

ワインクラブ最終回

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.12

集合写真今航海から始まったワインクラブ、これまでも二度ご紹介してきました。
全12回で12本の名品を楽しむと銘打ってきましたが、本日で最終回となりました。
第12回目、最後のワインクラブの様子を本日はお伝えいたします。

ご参加いただいた方たちでの集合写真ならぬ酒豪写真を一枚。
お客様と陪食をさせて頂いたのは番留誠キャプテンと蘇武雄クルーズディレクター。
フルコースとワインを頂いた後の皆様、お顔がとてもいい色になっています。

最後のワインクラブにっぽん丸スープ、サラダ、魚料理に始まり、メインの料理は和牛サーロインステーキ。
レアに焼かれた柔らかいグリエ、和風だれの味付けは控えめに大根おろしで頂きます。
それに合わせたワインは、赤のパソ・ロブレス。シックなエチケットに色気を感じながらグラスを傾けます。

ワインクラブ風景料理をお楽しみ頂いた後は、紅茶かコーヒーで優雅なひとときを満喫。
各テーブル話題は「今までのベストワイン」についてで持ちきり。
私がご一緒した方は、意外にもインドの赤ワインが良かったそう。

「やっぱり全部もう一度楽しみたいからギフトセットで持ち帰ることにしたわ」
そうおっしゃるお客様は、なんとも満足げな表情。
オーダーすれば全12回分のワインがご自宅に届くサービスもご好評です。
ひと味ちがったディナータイムは、今航海の良い想い出になりましたでしょうか。

写真・文 : 中村風詩人

ハーモニカ演奏会

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.10

ハーモニカ演奏会「リピーターでも必ず泣いてしまう。自然と涙が流れてくるイベント」
そう聞いていましたので、演奏会にはハンカチを用意して行きました。

以前にも取り上げましたハーモニカ教室は、船内で毎日のように開かれている講座です。
ハーモニカを吹きながらパソコンを教えるとも言われる講師、
菊池秀之先生とこれまで練習してきた成果は全てこの日に試されます。

菊池先生「最後はこの曲を皆様にお届けしてお別れを申し上げたいと思います。聞いてください。”仰げば尊し”」
涙を堪える菊池秀之先生。その表情を遠くに見ながら涙腺が熱くなるのを感じます。
それでも凛として息を吹き続ける生徒たち。こみ上げてくる気持ちを耳で受け取ります。

ハーモニカ教室生徒一同「始めた時と比べて、本当に本当に成長しました。最初はドレミも吹けなかった方達が、
3ヶ月でこうして立派に演奏をしたことに驚き、感動しています。皆様、本当によく頑張りましたね。」

菊池秀之先生の言葉。ハーモニカの優しい音色。胸に響く声とメロディが会場を包みます。
月は昇るし日は沈む。毎日のように繰り返してきた積み重ねは、気づけば見えないほどの高さになっていました。
観客一同、ぬれたハンカチを手に心からの拍手を送ります。本当にありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

洋上餅つき大会

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.10

にっぽん丸持ちつき大会写真左上より時計回り:福元剛ゼネラルマネージャー、番留誠キャプテン、全体、浜田慎一郎機関長

にっぽん丸の餅つき大会が開催されました!
日本も間近、太平洋の照りつける太陽の下でドカンとお餅つき。

それ、番留誠キャプテンもよいしょー!
浜田慎一郎機関長もよいしょー!
福元剛ゼネラルマネージャーもよいしょー!

三人つきお客様もドッカン、ドッカン。名物三人づき!
杵が餅をつく音が胸の奥までリズミカルに響いてきます。
餅米がつきあがって粘り気を帯びてきました。

三人のテンポは乱れず、一定のタイミングで餅が臼の中で踊ります。
早く食べるのが待ち遠しい!とばかりに周りのお客様もウズウズ。

その後写真左より時計回り:高橋恵子先生、スタッフ柳健作&寿司職人和田順三、森田純子、荒川絵理子、杉浦祐子

つきあがったお餅は、スポーツバーのカウンターで立派な和菓子へと姿を変えます。
受け取った大きなお餅が伸ばされて、刻まれて、捏ねられるとひとつの玉になりました。
味付けは三種類。あんこ、きなこ、おろしの定番メニューです。

まもなくラウンジ海に持っていかれると、アフタヌーンティーの茶菓子に。
夏の太陽で汗を流し、潮風を身に浴びた後のこのひとときは格別。
つきたてのお餅はまだ少し温かく、とても柔らかい舌触り。
美味しいものを頬張ると会話に花が咲きますね!

皆様、本日は本当にお疲れ様でした!

写真・文 : 中村風詩人

ケイトオカ&みかんメインショー

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.09

けいとおか&みかんさん「えぇ!?おぉ!!」
静かな会場からお客様の大声が聞こえて来ました。
それもそのはず。木箱の中に入っていたケイトオカさんが、
なんとみかんさんに早変わりして出てきたのです!

ケイトオカさんのお得意は、イリュージョンマジック。
お客様が宙に浮いたり、カーテンに隠れると人が入れ替わっていたりと
大がかりな仕掛けのマジックで皆様を翻弄します。

ケイトオカさん「おかしいですねぇ。おかしいでしょ。でも、おかしいのがマジックですから」
ユニークな会話、冗談を交えながらも本格的なマジックをご披露してくださいました。

終盤にはケイトオカさんが小さくなってご登場。
幼稚園児のようなサイズで飛び跳ねたり新聞を読んだり、
楽器をひいている姿は、クールでありながらも愛嬌たっぷりです。

和のマジック2回目のメインショーで見せてくれたのは、今回初挑戦という和風マジック。
鉄の鎧に身を包んだケイトオカさんが、みかんさん扮する姫を助けるために奮闘。
時代劇を思わせる戦いのシーンは迫力満点。刃と刃のぶつかる音が場内に響きます。

ラストには会場のお客様も一体になって、固唾を呑んで見守ります。
笑いが絶えない60分にお客様は大興奮、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ケイトオカさん、みかんさん、本日はありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

ラスト、にっぽん丸祭り!

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.09

オールスター最後のテーマナイト”ジャパニーズナイト”を締めくくるのは
にっぽん丸祭りと題した盛大な夏祭りでした。

今航海では2回ほど夏祭りがありましたが、今回は今まで以上に賑やかです。
立ち並ぶ夜店の数も多く、ビールや枝豆、ラムネも飛ぶように皆様の手に渡ります。
そしてやはりメインは盆踊り!三回目の正直、皆様の腕前や如何に。

にっぽん丸祭り盆踊り練習会や今までの本番で練習してきた東京音頭、炭坑節、花笠音頭。
そして何よりの盛り上がりを見せたのは我らが”にっぽん丸音頭”。

「にっぽん丸だよ、ドドンガドン!」
お客様とスタッフ全員で頭上に描いた円は、にっぽん丸の象徴です。
圧巻の光景、本当にこの日は皆様の笑顔が沢山見られました。

玉すだれ「本日は皆様も良くご存じのスペシャルイベントをご用意しています」
盆踊りが終わり、まもなく閉幕という中、司会進行の水野久仁子MCからアナウンスが入りました。

南京玉すだれ。
日本昔話をたどるような唄い言葉。それに合わせて“玉すだれ”が様々な表情を見せてくれます。
これまで1ヶ月の間、本日のお披露目を目指して練習を重ねてきた精鋭は7人のお客様たち。
晴れ舞台を前に臆することなく素晴らしい演技をご披露くださいました。

盆踊りに、南京玉すだれでいい汗をかきましたね!
皆様、本日は本当にお疲れ様でした!

写真・文 : 中村風詩人

最後のテーマナイト、ジャパニーズナイト!

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.09

集合写真船内のスピーカーから祭り囃子が聞こえて来ました。
本日は最後のテーマナイト、ジャパニーズナイトです!

メインイベントには「にっぽん丸祭り」と題した夏祭りを控え、
エントランスには着物や浴衣、甚平などに身を包んだ方々が集まってきます。
航海図上にも横浜と神戸が見えて来ました、日本を間近に感じながらの思い出深い一夜です。

まぐろ祭りテーマナイトのもうひとつの楽しみは、やはりディナータイム。
本日はメインダイニング瑞穂にて、日本食のビュッフェでおもてなし。
ビュッフェと言っても、出来合いの料理を取るだけではありません。

煮込まれている鍋の中からおでんをすくったり、フルーツを目の前で切ってくれるサービスなど、
中でも一番人気だったのは「まぐろ寿司」。握ったその場から飛ぶように取られていきます。
握り担当は寿司職人和田順三さん、その弟子のジェリコさん達とで本格的な仕上がりです。

二人のCDダイニングの正面では、お祭り気分の二人を発見。
左からクルーズディレクターの永井と蘇武雄です。

永井は今航海ではシンガポールまで乗船していましたが覚えていますでしょうか。
ホノルルから再乗船をしてにっぽん丸に戻って参りました。
これからまた皆様のお相手をさせて頂きますので、よろしくお願いします!

写真・文 : 中村風詩人

小島りち子&小松真知子&タンゴクリスタルメインショー

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.08

タンゴクリスタルperformer
小島りち子(mezzo soprano)
小松真知子(piano)
早川純(bandoneon)
沖増菜摘(violin)
田辺和弘(kontrabass)

か細い糸をたどるように繊細な小松真知子さんのピアノ。
不思議な魔物のように呼吸をするバンドネオン。
弦を跳ねる指先、それを追うヴァイオリンの弓。
海の底から聞こえてくるような重く低い音色のコントラバス。
そして、透き通った水のような小島りち子さんの声が耳に染み込んできます。

小島りち子さん一曲の中でテンポ良く変わる様々な表情。そのメロディは、出会いと別れを繰り返す人生のような響き。
アルゼンチンのタンゴ、大正音楽の”城ヶ島の雨”、あるいはパラグアイの名曲「あなたのいない夜」。
フォーマルの日、華やかな服装で聞いていた私たちは、姫になり王子になった気分でしょうか。

タンゴクリスタル会場から聞こえる拍手は、鳴り止むことなく続きます。
アンコールにお応えすると、拍手が歓喜の声に変わりました。

小松さんの指が鍵盤を叩くのと同時に、一斉に聞こえてきたオーケストラ。
会場の皆様も一体になるようにして身体でリズムを取りながら。
華やかで哀愁のある調べに身も心も引き込まれていきます。

小島りち子さん、小松真知子さん、タンゴクリスタルの皆様、本日はありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

続・中村風詩人写真展「ひとつの海と」

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.07

写真家中村風詩人さん展示会場に、中村風詩人さんが今航で撮影してきた40枚の作品が並べられました。
そこに写っているもの、その全てが「空と海」。一枚として例外はありません。

同じ場所で、毎日撮影されてきた空と海の写真。その撮影枚数は約3万枚に上るそうです。
一枚一枚の写真を見てみると、そこにはただ真ん中の水平線によって上下に分割された空と海が写っているだけ。
だけど、晴れの日、くもりの日、朝、昼、夕暮れ、夜、近くに島があったり、虹がかかっていたり……、
全てが違う顔をしていて、空と海にはこんなにもたくさんの表情があったんだと驚かされます。

中村風詩人写真展会場「海は七つではなく、ひとつだったということに気がつきました。
太平洋、インド洋、大西洋、地中海だって、どの海も同じ空の下でひとつに繋がっている。
実は全部、同じひとつの海なんです。」

展示会場には、実にさまざまな人が足を運んでくれました。
作家のブースには人だかりができ、写真の話に花が咲いています。
なかには毎日操舵室から同じ海を見つめ続けた番留誠キャプテンの姿も。

番留誠船長と中村風詩人「毎日見ていた空と海だけど、こうして連続してみるとグッとこみあげてくるものがあるね」
海の男たちふたりが世界一周クルーズを通じて見つめ続けてきた海、
その一部をクルーズレポートをご覧の皆様にもお楽しみ頂ければと思います。

写真・文:小倉弘道

航海講座

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.06

航海講座teacher:二宮悟志一等航海士
にっぽん丸をはじめ航行している船舶は、なぜ正確に居場所が分かるのか。
その疑問にお答えするため、二宮悟志さんが航海講座を開きました。

「実は私たちが普段目にしている灯台、全て明かり方が違うのです」
30秒に1回明かるという灯台や、1分間に3回明かる灯台など
ひとつひとつの違いで、その灯台の場所、距離、そして本船の位置を見定めるのだそう。

また、濃霧がでていて灯台の光が判別できない時などには、レーダーの電波を使っていますが、
レーダーの電波が届かないところでは、GPSシステムを使って本船の場所を正確に割り出しているそうです。

一等航海士二宮さん「以前は、六分儀で船の位置を計っていました。最近は使わなくなってしまい寂しいですね」
そう言ってしみじみ上を見る二宮悟志さん。

六分儀は言わば空の分度器。星をみて、角度を算出します。
その星に対しての角度で、本船がどの円周上にいるかが分かります。
それを3星に対して算出すると船のほぼ正確な位置が割り出せる、という古人の知恵です。

todai先ほどの二宮悟志さんのお写真は、フォーマルの日のご挨拶から。
今度の写真は、航海講座で使用された灯台模型の制作風景です。
3階のオーガナイザーで廣岡正刺先生、スタッフの西尾遥が腕をふるいます。

カミキリムシの異名を持つ廣岡正刺先生は、ご存じメインダイニングの壁を飾るペーパーアーティスト。
達者な手さばきで作られた灯台に色を塗るのは、美大出身の西尾遥。
さらさらとはみ出すことなく彩色された灯台、裏方を見て初めてその完成度の高さに納得がいきます。
二宮悟志さん、廣岡正刺先生、西尾遥さん、本日はお疲れ様でした!

写真・文 : 中村風詩人

クルーズへの誘い ~2011年下期ラインナップの発表~

2011年 世界一周クルーズ

2011.07.05

発表会「お待たせいたしました。2011年下期クルーズの発表です!」
大手を振った内山勝美クルーズコンシェルジュの声が聞こえてきます。

本日、船内6階のマーメイドシアターで開催された”クルーズへの誘い”。
リピーターの方、初めての方、多くのお客様がお越しくださいました。
配られた一覧表の中から早くもチェックを入れる方など見受けられます。

商品内容詳しいクルーズの一覧は、本ウェブサイトの別ページからご覧になれますので、
ここでは「私の気になるクルーズベスト3」と題して書かせて頂きたいと思います。

1位:プラチナエンターテイメントクルーズ(11/14〜11/17)
2位:飛んでクルーズ北海道・九州・沖縄(8/22〜他)
3位:名古屋発着・小笠原クルーズ(10/15〜10/19)

1位はプラチナエンターテイメントクルーズ!
同クルーズは、食事、エンターテイメント、イベントやサービスなど、
全てにおいて極上の時間をご提供するにっぽん丸だけのクルーズです。

特にコース料理では、前菜とスパークリング、魚と白、肉と赤など、
それぞれの料理に合わせて田崎真也さんが目の前で説明をしながら
最上のマリアージュでディナータイムをお楽しみ頂きます。

この他にも合計43コースが発表され、復活したクルーズや新しいクルーズ、もちろん定番商品も健在です。
様々な企画が用意されているので、お気軽に本船2階のクルーズサロンまでお立ち寄りください。
なお、陸上でのご予約開始は7月15日(金)からになります。どうぞよろしくお願いします!

写真・文 : 中村風詩人