第8の寄港地、チビタベッキア!
2011.05.31
アマルフィを出航してから、ちょうど12時間後。
5月27日の午前8時に、にっぽん丸はチビタベッキア港へと着岸いたしました。
「チビタベッキア」という地名は日本に馴染みがあまり無いと思いますが、
欧州では「Port of Rome」、または「Rome cruise terminal」と呼ばれ、
ローマに最も近い港として大型客船や国際フェリーが行き交う都市で有名です。
チビタベッキアからローマまでは車、電車ともに1時間程度で着きます。
オプショナルツアーでは、大型バスを借り切ってのゆったりした移動ですが、
私たちは敢えてローカルな電車でローマに向かうことにしました。
「いいの、私たちはもうローマは何回も行ってるから」
とは、私たちが電車に乗るのを見送ってくれたお客様たちの声。
名高いローマよりも未知のチビタベッキアを散策しようという上級者の方々です。
電車に揺られること1時間余り、向かい合うボックス席が旅気分を盛り上げてくれます。
ローマの中心とされるテルミニ駅に到着し、メトロへと乗り換えます。
街をちょうど×印で分けるように走っているメトロでは、
ヴァチカン市国やコロッセオ、ボルゲーゼ美術館やトレヴィの泉など
主要な観光スポットにはほどよくアクセスが出来ます。
写真の場所は、映画「ローマの休日」の舞台として有名なスペイン階段。
階段前の「舟の噴水」は、かつてテヴェレ川が決壊し、
ここまで小舟が水で運ばれたエピソードに由来するのだそうです。
本日のチビタベッキア停泊は、出航時間が20時30分と遅く、
ローマをぐるりと一周見て回ることが出来ました。
寄港地が続きお忙しい中ですが、皆様も少しゆっくり出来たのではないでしょうか。
にっぽん丸はこれからイタリアを離れ、スペインのヴァレンシアへと参ります。
写真・文 : 中村風詩人