クルーズレポート

味わう、ワインクラブ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.14

バーテンダー森田純子さん「本日のワインはグーレと言いまして、皆様お待ちかねのボルドーの赤ワインになります。メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを合わせて造られたこのワインは、ブラックベリーのような果実の香りに、ロースト香が加わり芳醇な印象を受けます。味わいは果実の凝縮感があり、滑らかなタンニンの余韻が長く続きます。本日の肉料理にもよく合いますので、ぜひ一緒にお楽しみください。」

乾杯の唱和に先駆けて、チーフバーテンダーの森田純子さんがワインについて細かく説明をしてくれました。
今航海で全12回を予定しているワインクラブも残すところあと3回。今回はその第9回目にあたります。
少し前にも料理のご紹介をしましたが、その時のディナータイムについてのお話をいたします。

ワインクラブ「前回の寄港地ボストンで珍しい野菜を仕入れることが出来ました。緑色に加えて、黄色と紫色の3色のブロッコリーです。本日の肉料理の付け合わせにもこちらの食材を使用していますので、食べる前に一目見比べてからお楽しみください。」

グラニテで魚料理の味をリセットさせると、メインの肉料理がサーブされました。
肉料理を口にしながら運ばれてきたものは、なんと3色のブロッコリー。
緑色と黄色はわかる気がしますが、紫色とは何とも珍しい、付け合わせでもひときわ目立っています。

ワイン本日のワイン:グーレ/シャトー・コス・デストゥールネル(赤)
産地:ボルドー 品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
合う料理:ラムチョップの香草ケール焼き

お客様の中には、普段はワインをそれほど飲まないのだけれど、せっかくの機会だからとご参加された方がいました。
ワインに詳しいかどうかも良いですが、この雄大な海をみながらお酒と料理を楽しむ事が出来るのは純粋に素敵です。
新しいことに挑戦する気になるのも、クルーズのような環境だからなのかもしれません。

写真・文 : 中村風詩人

やっと、クジラ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.13

くじら世界一周クルーズが始まった時は、お客様やスタッフは、
二言目には「イルカが見たい!」と夢を呟いていました。
しかし、「3日に1回は、イルカ」と、以前に記事を書いたように
その頃より多少頻度は減ったものの、イルカは結構目にします。

そうなると人間欲深いもので、最近は「やっぱりクジラが見たい!」と
いつの間にか飛躍された夢が、船内で流行語のように交わされていました。

くじら「クジラがにっぽん丸に向かって手を振っています!」
そんなアナウンスが操舵室から早朝の船内に流されました。
随分サービス精神旺盛なクジラがいるものだと訝しむも束の間、
人だかりの中から確かに手をふるクジラの姿が!

にっぽん丸の左舷側、距離にして100mほどでしょうか。
パタパタと何度も大きなその手を宙に振り上げてのご挨拶。
まるで「夢が叶って良かったね」と拍手をしているように見えました。

と、その時。大きな体を弓なりにして空へ舞い上がるクジラの姿が!
離れてゆくにっぽん丸に届ける最高のエール。
起きても覚めない朝の夢に浸る1日の始まりでした。

いるか一昨日は朝6時ごろに、変わった色のイルカが遊びに来ました。
「早起きは三文の徳」とは、まさにこのこと。健康にも目にも良い早朝の出会い。
朝日に輝く海を縫うように駆けてゆく姿は、自由の象徴に見えます。

さて皆様、いったい次は「何が見たい!」となるのでしょうか。
亀やマンボウ、シャチ、あるいはジンベイザメなどの目撃情報も耳にしますが・・・。
私も密かに次の船内流行語を楽しみにしていますね!

写真・文 : 中村風詩人

ワインクラブで楽しむマリアージュ

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.12

料理全体2011年6月10日(金)
夕食 〜ワインクラブ(メインダイニング『瑞穂』内)〜

・フランスチーズの盛り合わせ(オードブル)
・蟹身入りコンソメ・エクレア(スープ)
・白海老のガレット トマトソース ラタトゥイユ添え(魚料理)
・ミックスベリーのグラニテ(お口直しの氷菓)
・ラムチョップの香草ケール焼き マスタードソース(肉料理)
・マンゴーとマロンケーキ チョコレートアイスクリーム添え(デザート)
・にっぽん丸特製パン

ワイン本日のワイン:グーレ/シャトー・コス・デストゥールネル(赤)
産地:ボルドー 品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
合う料理:ラムチョップの香草ケール焼き

料理「他のクルーズとも迷ったけど食事が美味しいからにっぽん丸にしたの」
そう、一人のお客様に言われたことがあります。
比較をするために、短期クルーズを乗り比べて味を確認されたのだとか。

そのお客様を今回のワインクラブのテーブルでお見かけしました。
撮影に伺うと、ちょうどワイングラスを傾けて香りを楽しんでいるところ。
目配せ代わりに笑顔を頂き、こちらまでその美味しさが伝わってくるようでした。

私も撮影後にワインと料理を頂きましたが、「美味しい」と心から言える味でした。
ひとつひとつ丁寧に作られた繊細な造形美、それでも手際よく暖かい物は暖かいまま食卓に届きます。
目で楽しみ、口で楽しむ。上質なディナータイムはクルーズの醍醐味のひとつかもしれません。

写真・文 : 中村風詩人

スタッフ対抗デッキゴルフ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.11

デッキゴルフ協会のかたがたと乗船回数、試合回数などあらゆる点で驚くべき記録をもつ
デッキゴルフ協会というクラブチームがあるのをご存じでしょうか。
本日はそのデッキゴルフ協会の方々、またデッキゴルフ教室の優等生を集めて
スタッフ対抗で計2回の試合を行いました。

デッキゴルフ教室の方々とデッキゴルフを始めて、ちょうど2ヶ月。来るべくして来たこの時。
そうそうたる面々にスタッフチームのモチベーションは頂点に。
4対4で組まれたチーム、記念写真の通り8人のメンバーが出場しています。

試合の結果は、なんとスタッフチームが奇跡の逆転勝利!
最後の最後でスタッフ柳健作がまさかのホールインワン。
そこから形勢が変わると立て続けにゴールすることが出来ました。

教室と協会の方々毎日のデッキゴルフ教室に欠かさず出席されている教室チーム。
その傍らで助言を促すデッキゴルフ協会の方々。
仲むつまじい師弟関係が自然と出来ている事に感動すら覚えました。

デッキゴルフ教室の皆様、デッキゴルフ協会の皆様。
本日はお相手いただき本当にありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

第11の寄港地、ボストン!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.10

bostonハリファックス出航から1日の航海を経て、ボストンに参りました。
青い空、白い雲、絵に描いたような快晴に恵まれての寄港地。
皆様本日のご予定は、もうお決まりでしょうか。

boston enter自由行動の方は、午前9時から上陸許可が下りました。
上下船口のある2階ロビーには数分前から、
シティマップを片手に何やらメモをとる方達が目立ちます。

上陸可能のアナウンスが入ると、ハリファックスの疲れはどこへやら。
皆様いっせいにアメリカを目指して外に飛び出していきます。
ボストン開拓のゴールドラッシュ、お目当ては名物のクラムチャウダーです!

boston terminal石畳みの細い路地、煉瓦作りの町並み。
ヨーロッパに勝るとも劣らない、美しい景観の街ボストン。
街を分けるチャールズリバーの向こうは、ケンブリッジです。

私は今回、美術館とギャラリーを巡ることにしました。
世界4大美術館のひとつ、ボストン美術館ではお客様ともばったり。
古都で触れる芸術は、ひと味もふた味も違います。

にっぽん丸はボストンを出航してから4日の航海の末、メキシコのコズメルへと参ります。
これからは海の色も刻々と変わる素敵な船内時間が待っています。
皆様どうぞお楽しみに!

写真・文 : 中村風詩人

第10の寄港地、ハリファックス!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.09

セオドア君「ただいまハリファックスのマスコット、セオドア君が併走しています」
朝6時過ぎ、珍しい早朝の船内放送で目を覚ましました。
セオドア君が何だかもよく分からないまま、カメラを片手にデッキへあがります。

やはり朝早くとあって見かけるのは見慣れたメンバ−ばかり。
まばらな人の間から、何やらキャラクターボートが動いています。
近づいたり離れたり、こっちにフラフラ、あっちにフラフラ。
気の抜けた音の汽笛を鳴らしながら、陽気な笑顔を振りまきます。

そう、タグボートのセオドア君です。愛嬌のある姿にお客様も興奮気味。
私も眠気を忘れてシャッターを切っていました。後々知ったのですが、
セオドア君の絵本、ぬいぐるみや陶器の置物、お皿やマグカップなどがあり、
ハリファックス港では、ちょっとしたアイドルのようです。

ハリファックス港さて、本船は無事にカナダのハリファックス港へと入港いたしました。
ここアトランティック・カナダの名産と言えば、兎にも角にもロブスター。
仕事で2時間しか外出が出来ないというスタッフも、
「ロブスターだけは食べてすぐ船に戻る」なんて言い出す始末でした。

なんでもこの海域は水温が低く、ロブスターの身がしまって特に美味しいのだとか。
身をまるごと剥いたら、レモンと溶かしバターをつけて召し上がる。
そんなカナディアンスタイルのランチでお腹を満たしに行きましょう。

写真・文 : 中村風詩人

MALTA JAZZ NIGHT

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.08

メインショー風景Performer:MALTA JAZZ QUARTET
MALTA(Sax)
三木成能(Piano)
ジーン重村(Drums)
鳥越啓介(Bass)

この日、船首から見上げた空には薄くヴェールがかかっていました。
雲間からオレンジ色の光が差し込み、海の表面で砕けては溶けていきます。
揺れる波をミラーボールにして、キラキラと瞬く光景は、優美な夜の訪れを感じさせます。

本日のメインショーは、MALTA JAZZ QUARTETがおくる熱いひととき。
MALTAさんは、米国のビッグバンド”ライオネル・ハンプトン楽団”でコンサートマスターも務めた大物。
サポートを任される三木成能さんは、自己のトリオでアルバム”Purple Moon”を発売し、好評を得ています。
ドラムを担当するジーン重村さんは、年に200回の公演をこなす実力者、
ベースの鳥越啓介さんは、国内外のアーティストと共演を数多く重ねて来ました。

カルテット開演からほどなくして満たされた会場に、MALTAさんの声が響きます。
「3年前にも、アメリカからプエルトパジャルタまで乗船しました。
そのときマヤ文明の遺跡”セノーナの家”を訪れ、素敵な恋の曲が生まれました。
聞いてください”セノーナ”」

語りかけてくるようなサックス、忍び足で近づいてくるピアノの音、
軽快なステップを踏むドラム、胸に響くベースに身を任せて。
今宵おとずれる音楽のダンスホールで新しい恋が始まります。

maltaスタンダードナンバーとオリジナルを組み合わせながら過ごす60分。
いつの間にか、最後の一曲となり。「僕の、大好きなナンバーです」
こだまするハスキーな声、それは心に響く音楽の始まり。

ロマンティックなメロディは、想像力を掻き立ててきます。
ホールで男性が女性に踊りの手を差し伸べるような紳士的な音色。 
メロディに身を任せて揺れる二人、テーブルに残された飲みかけのカクテル。
時間を忘れ、心地よいリズムの世界に皆様を誘う素敵なナンバーでした。

このロマンティックな音楽には、そんな魔法のような力があるのかもしれません。
この時間に酔いしれるために、皆様はまた2回目のメインショーに足を運ぶことでしょう。
MALTA JAZZ QUARTETさん、本日は忘れられないひとときをありがとうございました!

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なお、MALTAさんは、今夏にニューアルバムをリリース予定です。

NEW ALBUM 「MALTA Jazz BIG BAND ~ TOKYO LIVE ~」
リリース予定:2011年7月20日/予価:3,000円(税込み)

日本ジャズ界を代表する精鋭たちが集結した、ビッグバンドの神髄に触れた夜!
ビッグバンドの素晴らしさと楽しさが伝わる魅力的なライヴアルバム。
にっぽん丸帰国の翌週にリリースです、皆様ぜひお手にとってみてください。
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写真・文 : 中村風詩人

フォーマルナイトのカクテルパーティ

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.07

各員挨拶~8名写真左より:番留誠船長、浜田慎一郎機関長、福元剛ゼネラルマネージャ、二宮悟志一等航海士、小西鉄巳船医、内山勝美クルーズコンシェルジュ、蘇武雄クルーズディレクター、藤川悟ツアーディレクター~

男性はタキシード、女性はドレス、あるいはお互い和装に着飾った皆様。
今宵はフォーマルナイトとあって、船長からカクテルが振る舞われます。
まず船長はじめ、各員からのご挨拶をもってパーティの幕あけとなりました。

マイクを手に取っているのは、ピレウスから乗船しましたクルーズコンシェルジュの内山勝美。
クルーズコンシェルジュは、お客様の船内生活や小さな疑問などにまで細かくサポートするサービスの要です。
バレンシアで下船しました同職の牛山恵子に代わりましての乗船となりました。
どうぞ皆様、残りのクルーズライフではよろしくお願いいたします。

カクテルパーティ慣れた感じで三々五々お集まりのお客様のご入場に合わせ、リン&ジョンの生演奏が始まります。
自由に立ち歩きながら皆様お互いに撮影を行う姿も多く見かけます。
フォーマルな装いの記念に、カクテルを掲げてのお写真などいかがでしょうか。

アトランティックオーシャン今回ご用意したカクテルは3種類、中でも写真の「アトランティックオーシャン」は特に人気でした。
ラムベースにブルーキュラソーでキリッとしめた爽やかな味わいが、名前の通り「大西洋の海」を感じさせます。
それでも喉を通るとき仄かにフルーティなのは、隠し味に添えられたコアントローが効いているからとのこと。

この他に、アルコール度数低めの甘口カクテルと、ノンアルコールカクテルをご用意しました。
生演奏を聴きながら静かに嗜むお酒はまた格別、皆様ほろ酔い気分でこのひとときを楽しみます。
でもこのあとはフルコースディナーがあります、食前酒はほどほどにしてくださいね!

写真・文 : 中村風詩人

ドルフィンズクラブ会報誌「海」より〜船旅の魅力〜

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.06

空と海寄港地の続くヨーロッパを終え、日本出航から早50余日が過ぎました。
現在にっぽん丸は、北米大陸へ向けて大西洋を航行中です。
全行程の折り返し地点をまわり、今までの航行日数を数える日々から、
残りの日数を指折り減らしていく心境になり、
無期限と思われた航海にもいよいよ終わりがあるのか、という気持ちがしています。

本日の記事は、にっぽん丸のファンクラブにあたる
ドルフィンズクラブの会員誌『海』のバックナンバーからお届け。
今までにっぽん丸にご乗船してきた各界の著名人の言葉をお借りします。

空と海「船旅の魅力」とは何だろう、と素朴な疑問について考えてみました。
それは、歌手の菅原洋一さんに言わせれば「海を旅することは大きなロマン」ですし、
版画家の池田満寿夫さんは「船にはドラマ性がある」と、あるいは、
写真家の浅井愼平さんは「海を常に体で記憶しておきたい」という
実に根源的な欲深さを感じさせる意見を掲げてくれました。

けれども、こういった欲求だけで船に乗る人と言うのは実は少数で、
「船旅の良さは、これまで自分の生きていた世界と徐々に決別していくのが実感できることかな」
と語るジャーナリストの山根一眞さんや、歌手のペギー葉山さんの、
「船旅は、なにか新しい事を始めるには最適」と言うお言葉。はたまた、女優の南果歩さんが
「船旅をするのと同時に、自分自身を見つめ直してみたい」という実利的な意見の方がむしろ多数派。

普段から仕事や家事に追われていると、なかなか趣味探しや考え事をする時間は作りづらいもの。
だから「船旅を知ることは、新しい旅の発見であり、新しい人生の発見」でもあるのです。
もっとも、これはギタリストのクロード・チアリさんのお言葉ですが。

もちろん個人的な視野でなく、もっと大きな視点で船旅を考える人も居るわけで、
「船に乗るということは、日本を客観的に見る」ことだと俳優の岡田眞澄さんは言い、
「船に乗るためには、気象学、材料力学、そして何より哲学が必要です」と
同じく俳優の森繁久彌さんが言っていたのは、とても奥が深いことです。

例えば、日本を客観的に見るためには、
「いろんな国の港街で、バーに入って『俺にも弾かせろ』って飛び入りするんだ」
なんていうジャズピアニストの今田勝さんのような夢を持ってもいいかもしれない。
また何よりの哲学を考えれば、船旅というものほど「何物にも邪魔されずに、
ひとり静かに自然との対話を楽しむことが出来る、唯一の旅」というのは他に見あたらない。
と、本来的な船旅の世界を語るのはイラストレーターの柳原良平さんのお言葉。

ちなみに柳原良平さんはにっぽん丸のイラストを描かれて”名誉船長”の称号も得てる方。
哲学的なお言葉の割には「酒と船さえあれば、何もいらない」と言ってはばからない、豪快な人物です。
なんでも船の見える場所で暮らしたいので、海を見渡せる丘に引っ越したとか。

空と海「時間をお金で買う」
歌手の尾崎紀世彦さんに言わせれば、これが船旅の定義です。
たしかに、92日間のクルージングをしようと思ったら、お金と時間が必要です。
その他にも「健康と家族からの理解も必要よ」とお客様から言われたのは記憶に新しい事。
敢えてそれにもうひとつ付け加えるなら「毎日を楽しむための人間的な豊かさ」と
写真家の浅井愼平さんは言っていました。

ところで「船旅って、空気の共有だと思います」と歌手の庄野真代さんは言います。
「だから一緒に乗る人との関係次第で、楽しさも随分違う」というご意見。
「いろんな背景をもった人間同士が乗り合わせる客船は、凝縮された人間ドラマの舞台になりやすい場所」
という宮部みゆきさんのお言葉は、やはり作家を思わせる視点です。

この船での三ヶ月間は「運命共同体」と言い表した歌手のすがわらやすのりさん、
確かにここは箱船ではないけれど、それでもお互いを気遣う心ひとつで世界が変わる場所なのです。
対して、船旅は「俗に言えば、一人の時間をいかに楽しむか、ということですよね」
なんていう森繁久彌さんのお言葉にも説得力があります。

月と海さて、いったい「船旅の魅力」とは何なのでしょう。
先人達が落とした知恵の断片を拾い集めても、
その答えをひとつに纏めるのは難しそうです。

あるいは、遠回しに色々考えるより、風吹くままに受け止めるのが吉。
加山雄三さんに言わせれば、こんなにも答えはシンプルなのです。
「僕はやっぱり愛してますからね、海を」と、その一言でいいのかも知れません。

出典:敬称略(海発行年月号):菅原洋一(1993年11月号)/池田満寿夫(1990年8月号)/浅井愼平(1992年7月号)/山根一眞(2000年 WINTER vol.28)/ペギー葉山(1999年 SPRING vol.21)/南果歩(1991年9月号)/クロード・チアリ(1997年 AUTUMN vol.15)/岡田眞澄(1991年12月号)/森繁久彌(1992年3月号)/今田勝(1998年 SUMMER vol.18)/柳原良平(1994年 SUMMER vol.2)/尾崎紀世彦(1998年 SPRING vol.17)/庄野真代(1996年 SPRING vol.9)/宮部みゆき(1994年3月号)/すがわらやすのり(1999年 WINTER vol.20)/加山雄三(1993年1月号)

写真・文 : 中村風詩人

寄港地を知ろう、ウルトラクイズ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.05

司会者とまるばつ「ジャジャン!ズバリ答えは!?」
久しぶりに聞くウルトラクイズのサウンドに胸が躍ります。
○×クイズの2択から始まり、3択クイズ、
最後は正解率の高いお客様だけでの決勝戦へと参ります

寄港地を知ろう!というだけあって、
問題内容は、寄港地の観光スポットに焦点が当てられています。
ツアーに参加している方のほうが、やはり有利なのでしょうか。
さて、その勝敗は如何に。

三択クイズ「次回に寄港するハリファックスで世界的に有名なお土産はなんでしょうか!」

A:ホワイトワイン
B:レッドワイン
C:アイスワイン

「ジャジャン!ズバリ答えは、アイスワイン!」
このとき、お客様全員が綺麗にC列へと並んでいました。
もうハリファックスの予習は、皆様十分のようです。

私は心の中でホワイトワインだと思っていたので危ない所でした。
アイスワインといえばドイツのイメージが先行していて。
知りませんでしたがカナダでも有名なのですね!

ファイナりスト1時間の戦い末、いつのまにか最終問題となりました。
「ボストンと言えば、ボストン茶会事件が有名ですが、
その時に襲われた船の名前はなんでしょうか?」

難問に頭を抱える4名のファイナリスト。
「ヒント!動物の名前です!」
オォと歓声も束の間、皆様数打ちゃ当たると攻めてきます。

ライオン!リス!ラビット!キリン!ビーバー!正解!
なんと「ビーバー」が正解とは会場も騒然です。
リーチがかかっていたお客様が優勝の賞品を手にしました。

それにしてもよく「動物」というヒントで「ビーバー」を思いついたものと関心してしまいます。
あとで図鑑を見てみると、ビーバーはしっかり北アメリカに分布していました。
げっし目ビーバー科の哺乳類、体長は平均74センチだそうです。
ふむふむ、なかなか勉強になるウルトラクイズでした!

写真・文 : 中村風詩人