クルーズレポート

アカプルコの夜景にアディオス!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.24

アディオスとはスペイン語で「さようなら」という意味。

昨日に船内で開かれていたスペイン語講座で教えてもらいました。

さっそくクルーズレポートにも活用させて頂きます。

「アカプルコの夜景は輝くような美しさです」

と、船内新聞に書いてあったものの、これほど美しいとは想像以上でした。

山の頂上に光っている十字架は、地元警察の許可がないと上まであがることが出来ないという区域。

街から眺めてもよく見えませんでしたが、海から見てみると山頂にそびえる姿は荘厳でした。

7階デッキで撮影を楽しむ方やテラスで紅茶を傾けながら夜景を眺める方。

中にはこんなに美しい瞬間は二度とない、と言いながらトイレを我慢していた方も。

皆様それぞれの過ごし方で、出航の夜景を楽しんでおられます。

6月21日午後9時、にっぽん丸はアカプルコを無事に出航いたしました。

アカプルコからもにっぽん丸にアディオス!と言わんばかりの煌びやかな風景。

湾内を囲むように散りばめられた地上の星空、離れていくにっぽん丸の軌跡が天の川のように輝いていました。

写真・文 : 中村風詩人

第12の寄港地、アカプルコ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.23

グアテマラから航海すること2日、メキシコに戻って参りました。

本日の寄港地は南国のリゾートとして名高いアカプルコ。

今回の世界一周クルーズの中でも楽しみにされていた方も多くいらっしゃるのでは。

本日のお天気はあいにくの雨模様。

傘を持参しながら外出されるお客様たちが目に付きます。

考えてみると、今までの寄港地が全て晴れていた事がむしろ不思議なくらいですね!

朝9時、ツアー出発を待つお客様が船内ロビーに集合しました。

本日は近くの銀山を1日かけて訪ねるタスコ観光と、半日のアカプルコシティハイライトです。

アカプルコの見所と言えばやはり崖からの飛び込みショーではないでしょうか!

映画のワンシーンを思わせる岩山からの飛び込みは、命がけのアクションとして世界的に有名です。

昼食に一度戻ると、ちょうど半日ツアーから帰ってきたお客様とお会いしました。

あいにくのお天気でしたね、とご挨拶をすると、なにやら興奮気味のお応えが。

なんでも崖からの飛び込みが悪天候で、信じられないほどスリリングだったとか。

この大雨が舞台装置になるとは考えも及ばず、ただ驚くばかり。

立ち尽くす私を横目に、午後はショッピングに行くのと颯爽に行ってしまいました。

パワフルなにっぽん丸のお客様です。いってらっしゃいませ〜!

写真・文 : 中村風詩人

ネイル&マッサージ、リドテラスにて営業中

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.22

staff:高野真有里(nailist)、今泉洋子(body therapist)

「ネイル&マッサージ、リドテラスにて営業中!」
そんな船内の張り紙を見て、少し様子を見に行ってみました。
この日の営業時間は午前と午後の2部制、お昼前か夕食前か。
あるいは暖かい風に吹かれるか、穏やかな夕暮れ時か。そこは体調とご相談です。

最も人気があるのは、なんと言っても「国旗ネイル」です。
それぞれの寄港地を前に国旗のカラーや絵柄までを指先に再現します。
中には1カ国ずつ寄港地の国旗を描いていくと言う方も。

普段は3階の大浴場手前で営業しているボディケア。
そちらも風呂上がりにゆっくりと施術を受けられるので心地よいのですが
7階テラスでは、波の音を聞きながら開放感に浸ることが出来るのでまた格別。

マッサージやネイルの終了後には、ほとんどの方がそのままテラスでカフェタイムを満喫。
お昼前にはコーヒーや紅茶、夕方にはゴディバのショコリキサーやアペリティフも良いかもしれません。
いつもと違ったひとときだけでも、ぐっとラグジュアリーな1日になりそうです。

写真・文 : 中村風詩人

第11の寄港地、プエルトケツアル!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.21

ティカル遺跡コズメルを出航して早6日、中米のプエルトケツアルに無事到着いたしました。
ガイドブックや簡単な地図には載らないような少々ローカルな港とのこと。
にっぽん丸としても、プエルトケツアルハーバーへは今回が初寄港となります。

朝日が昇るのと同時に着岸を果たすと、こぎれいな建物が目に入ってきます。
中米のイメージとは違い良く整備され、噴水やガーデンを抜けての爽やかな入国。
さて、今日は「にっぽん丸オリジナルツアー ティカル遺跡観光」に同行することにしました。

四号神殿からティカル遺跡はグアテマラ東北部の密林に眠る古代マヤ文明の巨大遺跡。
ジャングルの敷地内には大小約4000の建物や建物跡が見られます。
なんでもスターウォーズの舞台となったらしく期待が募ります!

今回ツアーに参加したのは15名のお客様、それにスタッフからも4名参りました。
写真の廣岡正刺(左)、清水智香子添乗員(中央)、服部信一(右)、そして撮影者の中村風詩人が同行です。
ハイライトのひとつ4号神殿の頂上からの記念写真、また全員集合写真は1号神殿の正面からの撮影でした。

花熊など鬱蒼としたジャングルは、南国の動植物たちの宝庫。
数時間の滞在でしたが様々な生き物たちを目にすることが出来ました。
ハキリアリの大群やハナグマを見ることが出来たのは特に幸運だったそうです。

遺跡散策、昼食、お土産タイムを経て一行はフローレス空港へ。
そう、本日は港ではなく空港へ向かいます。実は今回はチャーター機を飛ばしてのツアー。
小型のプロペラ機でプエルトケツアル港至近のサンホセ空軍基地まで空の旅を楽しみます。
1日とは思えないほど充実したツアーに皆様も満足のご様子、本当に贅沢な1日でしたね!

写真・文 : 中村風詩人

終わらない、ラテンナイト!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.20

魅力的な衣装に着飾ったお客様、奇抜なコスチュームに身を包むスタッフ。
船内には先住民族が奏でる陽気なリズムが流れています。
その音楽につられてか、夜更けも近い頃メインホールに人が集まってきました。

ホールを真っ赤に染めるようなライティング。
コンサートホールが本日だけは艶やかな空間に早変わりです。
これで5回目を数えるディスコタイム、皆様ダンスはもうお手の物?

ツアースタッフの藤川悟も今夜は得意のダンスを披露。昔はジャニーズを目指していたという噂もチラホラ。
素早いステップは添乗員で鍛えた足腰のなせる技、民族衣装はメキシコ調達の本場物です。
次の寄港地、プエルトケツアルでは皆様をコーヒー農園へとお連れいたします。

益々ヒートアップするにっぽん丸のナイトタイム。
後方のドルフィンバーではカクテル片手に汗を拭うお客様も。
皆様それぞれに思い出深い一夜を過ごしてゆきます。

写真・文 : 中村風詩人

今夜は情熱のラテンナイト!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.19

全員集合パナマ運河を通過し、にっぽん丸はただいまコスタリカ沖合を航行中。
真昼のデッキに出ると南国の太陽が肌を刺すように照りつけてきます。
心なしか波の音もラテンのリズムに聞こえてくるようです。

午後18時、太陽が沈むのと同時に2階エントランスは熱気を帯びてきました。
そう、今宵はテーマナイトの第四弾、ラテンナイトです!!

勢ぞろい写真左より:小野由紀子(receptionist)、荒川絵理子、西尾遥、今川奈津江、杉浦祐子、水野久仁子(staff)

緑、白、赤の国旗のカラーをあしらったコスチューム、そして民族衣装。
原色に着飾ったお客様やスタッフからは、南国の香りが漂っています。

皆様との記念写真を彩らせて頂くのは、にっぽん丸の陽気なイベントチーム。
ラテンの一夜を盛り上げるべく、豪華に着飾っての登場です。

ラテンナイトのレストラン普段メインダイニングの前は、寄港地に合わせたペーパーアートが飾られています。
ですが本日は何やら怪しげな置物が、マヤ文明を思わせるカボチャの彫刻、
サボテンの花に見立てたラディッシュ、キウイの原生植物など、
レストランチームもラテンナイトに盛大な貢ぎ物で参戦です。

午後18時半、いつの間にか過ぎている楽しいひととき。
夜風で熱を冷ますも束の間、今夜のメインショーは情熱と魅惑のコンサート。
ダンスとコーラスにはお客様もご参加いただき、また身体が熱くなること必至です!

写真・文 : 中村風詩人

パナマ運河通過、太平洋へ!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.18

アメリカンブリッジふむふむ、なんでも「世界の3大運河」というものがあるらしい。
ビッグスリーを名付けたくなる信条は、世界共通なのですね。
クルーズにご興味のある皆様は、「世界の3大運河」はご存じでしょうか。
(分かりそうで分からない?→答えは本記事末)

本日はそのひとつ、パナマ運河を通過する日とあって皆様ワクワクしています。
「昨日はパナマ運河の水門を抜ける夢を見たの」と、朝日を見ながらお話。
あるお客様にとっては1日も待てないほどの楽しみのようです。

ホライズンデッキパナマ運河は、大西洋から太平洋へと抜ける運河です。
両側を熱帯雨林囲まれる運河は、まさにジャングルクルーズの気分。
けれども、一番の楽しみは「ロック」と呼ばれる6カ所の水門です。

運河の高低差を、ロックを利用しながら上昇下降し進むシステム。
その仕組みは、さながら船のエレベーターのような機能を果たしています。
ひとつめのロックに差し掛かると、ホライズンデッキには大勢のお客様が詰めかけました。

観客運河航行中には褐色ペリカンや軍艦鳥、あるいはワニなどの熱帯の生き物、
南洋の色鮮やかな植物やマンゴーの実を沢山つけた樹などを見ることが出来ます。
また大きなロックでは、ビルから溢れんばかりの現地の人たちが歓迎の声援を送ってくれました。

昼食には幕の内弁当が配られ、皆様景色の見える場所を探しながら船内のお気に入りの場所へ。
最も多くの人が集まったのは、7階船首に位置するホライズンラウンジでしょうか。
ぐるっと180度を窓に囲まれた開放感のある席で、刻々と表情を変えるパナマの景色を楽しめました。

夕方、最後のアメリカンブリッジを通過し、左手にパナマシティが見えて来ました。
ここまでくると太平洋は目前、そして遠くには出発地点の日本が霞んで見えている気がします。
残り約3週間、にっぽん丸は安全航行で皆様をお連れします。

*世界三大運河は、スエズ運河、キール運河、パナマ運河でした!

写真・文 : 中村風詩人

お客様皆様で作る、赤道祭!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.17

赤道祭全員集合写真午後20時半、本日のメインショー”赤道祭”開幕。
会場には船内のほぼ全てのお客様、スタッフが観覧に来ています。
ホール1階の椅子は埋まり、後方では立ち見の列が出来るほどの人気イベントです。

それもそのはず、出演者はいつもショーを見ているお客様達ご自身。
今回は名乗りを上げて頂いた13名の役者が揃いました。
約2週間の練習の成果が活かされるとき、果たして赤道を無事に通過できるのでしょうか。

赤道祭ハイライト「赤道を通過するには、竜王から鍵を受け取らねばならない」
古くからの言い伝えに従って、にっぽん丸の番留誠船長、
浜田慎一郎機関長に扮するお客様が立ち上がりました。

海賊や鬼達に阻まれながらも、一歩一歩”赤道の鍵”へと歩みを進めます。
絶命の危機には乙姫、上使の力を借りて立ち向かう。
それはまるで荒波の中を凛として航行するにっぽん丸の姿そのものです。

赤道の鍵「5月12日 午後13時41分 赤道通過」
赤道の鍵を竜王から受け取った番留誠船長。
無事に赤道を通過したことを乗客全員に伝えると、会場は大きな拍手で応えました。

それにしても!赤道祭がこれほどまでに素晴らしいショーだったとは。
世界一周クルーズでは定番のこのイベント、私も知ってはいましたが見るのは初めてでした。
その想像以上の面白さ、涙腺を刺激されんばかりの半ば感動さえも見た後に残ります。

2ヶ月以上生活を共にしてきたお客様同士のつながり、スタッフとの連携、
会場で見守る暖かい眼差しは既に他人ではありません。
台本を見なくても頭に浮かぶ出演者全員の名前、一緒に参加した数々のイベント、ご一緒した食事など。
まるで古くからの友人が演じる舞台を見ているような、そんな一入の感動募る晴れ舞台でした。
皆様、本日は本当にありがとうございました!!!

写真・文 : 中村風詩人

にっぽん丸の夏祭り!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.16

舞台周り皆様お待ちかねの”にっぽん丸の夏祭り”です!
東京音頭やソーラン節に始まる恒例の踊りに盛り上がり、
ユニークな夜店でさらにヒートアップした夜を過ごします。

当日は夕方から夏祭りに向けた盆踊り練習会が開かれました。
NIPPON MARUと書かれた手ぬぐいを持参して皆様が集まってきます。
さて、練習の成果は今夜いかされるでしょうか。

にっぽん丸の夜店一風かわった夜店がドルフィンホールを囲みます。
射的、ダイスを使った半丁、あるいは紐引きなど総勢7店。
懐かしのものから真新しいものまで魅力的なイベントが盛りだくさんです。

夏祭り総勢太鼓を担当したのはイベントスタッフより西尾遥と横山岳廣。
夜通しの練習で手に豆を携えての参加、影の努力にこっそり拍手をおくります。
その櫓をぐるりと囲むように盆踊りに参加したスタッフも大勢います。

それは心強い、と思うも束の間。お客様皆様もう盆踊りの手さばきは慣れたもの。
私のように周りを手本にしている人は他に見あたりません。スバラシイなぁと思いつつ。
それにしても皆様楽しそうにしてらっしゃる一夜でした。今日もぐっすりと眠れそうですね!

写真・文 : 中村風詩人

第12の寄港地、コズメル!

2011年 世界一周クルーズ

2011.06.15

添乗員(写真左:高橋久美子、右:清水智香子)

6月13日午前7時、コズメルに着岸すると大きな積乱雲がお出迎え。
にっぽん丸のデッキに出てみると湿気を帯びた南国の風が頬を撫でます。
最低気温は23度、最高気温は31度。メキシコを楽しむ最高の条件が揃いました。

思えばボストンからの4日間の航海は、今までで最も海の色や気温が変化した期間だったかもしれません。
ハリファックスやボストンの肌寒い気候から、日に日に数度ずつ暖かくなるのを肌に感じ、
それに伴って、海の色も濃紺のような深い色から少しずつ透き通った水色に変わってくるのがわかりました。

ツアー風景やや、皆さんが私の方を見ています。顔に何か付いてましたでしょうか。
と、見ているのは私ではなく、その後ろにある遺跡です。
マヤの文明が交わる聖地チチェンイッツァにやって参りました。

チチェンイッツァチチェンイッツアとは、マヤ人の言葉で“泉のほとりに住むイッツァ人”の意。
ピラミッドから400mの所に、セノテと呼ばれる聖なる泉があります。
当時の人々は、その泉に財宝や人身御供を投げ込んでいたとか。

また写真のピラミッドは、4方向の階段が各91段ずつあり(4辺x91段=364段)、
これに頂上の1段を加えると、1年間を表す365段になるそう。
また、春分の日と秋分の日だけは、太陽の角度がピラミッドに蛇を映し出すのも有名な話。

マヤの壮大な文明を前に、にっぽん丸ツアーご一行もただ驚くばかりです。
チチェンイッツアの遺跡をあとにすると、見知ったようにスコールが降り出しました。
雨上がりにかかる虹に見送られて、にっぽん丸は次の寄港地プエルトケッツァルへと出発いたします。

写真・文 : 中村風詩人