「お金と時間があれば世界一周をしてみたい」
そんな声は時々耳にすることがあります。
続く言葉は、「でもそんな余裕はないから・・・」と。
確かに私も、世界一周は“夢のような話”だと思っていました。
今回は「お一人参加の集い」という談話会に参加してみました。
お一人で乗船している方は、全体で数十名いらっしゃるそうです。
これは半数とは言いませんが、なかなかの数字ではないでしょうか。
定年した自分へのご褒美、介護を終えた方、長年の想いがあった方など
乗船されるきっかけは様々でしたが、皆さんエイっと飛び乗るような
勢いを感じるお話が多かったように思えました。
中には横浜出航の当日に申し込みをされて、
そのままエイっと乗船されたという方もいらっしゃいました。
ところで、お一人参加と言っても、純粋にお一人で乗られている方は半数程度で、
残りはご友人やご近所の方、あるいは共通の想いを持つお知り合いを誘ってなど、
一人参加ながら知り合いはいらっしゃるという方も多くいらっしゃいました。
エイっと飛び乗る時に、ご友人と一緒だと行きやすいものなのですね。
特に国内の短期クルーズに一度ご乗船されて、
前もって船旅がどのようなものか確かめている方も多く見受けられました。
小笠原クルーズ、韓国クルーズ、太平洋一周クルーズ、そして世界一周へ。
こうした話を聞いていると、世界一周は“夢のような話”ではなく、
“とっても現実的な話”に思えてならないひとときでした。
写真・文 : 中村風詩人