ただいま、にっぽん。
2011.07.13
「世界一周クルーズも残すところ、あと2時間となってしまいました」
午前8時、八点鐘の挨拶で番留誠キャプテンが言いました。
「八点鐘とは、操舵室にある鐘を八回鳴らすことです」
今クルーズの初日に番留キャプテンがそう説明してから、気づけば90日以上が過ぎていました。
その2時間後。7月10日の午前10時に、にっぽん丸は横浜港へ、翌日には神戸港へと入港いたしました。
初めは長いと思うけど、終わってみたらあっという間、とは良く聞く意見ですが、
まさにその通りで、最後の一週間は来る別れを惜しむように、皆様互いにそう呟いていました。
あっという間と言えど、思い返せば本当に沢山の楽しかった出来事が蘇ってきます。
4月には、真下に出来た影やグリーンフラッシュに驚きました。
5月には、寄港地が続き、大きなパエリアや仮装をして盛り上がりました。
6月には、パナマ運河を抜けてメキシコやグアテマラという未知の世界を訪れました。
7月、つい一週間前に行われた餅つき大会さえ昔のことのように感じます。
前半に寄港したシンガポールや南アフリカは、今では遙か遠い昔の出来事のよう。
その頃に知り合ったお客様は、それこそ遙か昔から知り合いだったような気がしています。
見知らぬ人同士だった私たちですが、いつの間にか挨拶を交わし、雑談をして、船内イベントをご一緒するうちに
とても素晴らしい想い出を共有させて頂いたのだと、いま改めて実感しています。
出会いと出会いと出会い。
長い人生の中でかけがいのない素晴らしい時間でした。
これほど濃密な時間は、今までもこれからもなかなか無いのではないでしょうか。
日本に戻ってきて、にっぽん丸で過ごした3ヶ月が夢だったようにさえ思えます。
これからいつものように朝がきて、いつものように夜がきて、
この大切な記憶が薄れていってしまわないようにと願いこの記事を書いています。
あの日に見た星空。あの日に見た太陽、雲、月を忘れないように。
皆様、今回のクルーズはいかがでしたでしょうか。
大きな事故もなく、海も荒れることなく無事に戻って来られました。
とりわけ寄港地での天候にも恵まれたのは、非常に幸運でしたね!
最後にこの場を借りて、皆様に御礼を申し上げます。
本当に素敵なお客様ばかりでご一緒できた事を光栄に思っています。
皆様と一緒に笑った時間、にっぽん丸という空間で共に過ごした時間は人生の宝物です。
3ヶ月間おつかれさまでした、また本当にありがとうございました!
そして、いつかまたにっぽん丸で再会出来ますことを、乗組員一同楽しみにしております!
写真・文 : 中村風詩人
7月9日。グランドフィナーレから一夜が過ぎた夜。
7月10日。一夜が明け、早朝の日の出に向かって船は進みます。
最終日の朝も開催されました、おはよう体操です!
開会の挨拶、講師の紹介が終わると何やら緊迫した音楽が聞こえてきました。
甲板部、機関部、無線部、医務部、バトラーチーム、セールスチーム、バーチーム・・・。
こうして揃った船内ほぼ全てのスタッフ、乗組員、講師、エンターテイナー。
こうして終わりを迎えたグランドフィナーレ。
今航海から始まったワインクラブ、これまでも二度ご紹介してきました。
スープ、サラダ、魚料理に始まり、メインの料理は和牛サーロインステーキ。
料理をお楽しみ頂いた後は、紅茶かコーヒーで優雅なひとときを満喫。
「リピーターでも必ず泣いてしまう。自然と涙が流れてくるイベント」
「最後はこの曲を皆様にお届けしてお別れを申し上げたいと思います。聞いてください。”仰げば尊し”」
「始めた時と比べて、本当に本当に成長しました。最初はドレミも吹けなかった方達が、
写真左上より時計回り:福元剛ゼネラルマネージャー、番留誠キャプテン、全体、浜田慎一郎機関長
お客様もドッカン、ドッカン。名物三人づき!
写真左より時計回り:高橋恵子先生、スタッフ柳健作&寿司職人和田順三、森田純子、荒川絵理子、杉浦祐子
「えぇ!?おぉ!!」
「おかしいですねぇ。おかしいでしょ。でも、おかしいのがマジックですから」
2回目のメインショーで見せてくれたのは、今回初挑戦という和風マジック。
最後のテーマナイト”ジャパニーズナイト”を締めくくるのは
盆踊り練習会や今までの本番で練習してきた東京音頭、炭坑節、花笠音頭。
「本日は皆様も良くご存じのスペシャルイベントをご用意しています」
船内のスピーカーから祭り囃子が聞こえて来ました。
テーマナイトのもうひとつの楽しみは、やはりディナータイム。
ダイニングの正面では、お祭り気分の二人を発見。
performer
一曲の中でテンポ良く変わる様々な表情。そのメロディは、出会いと別れを繰り返す人生のような響き。
会場から聞こえる拍手は、鳴り止むことなく続きます。