クルーズレポート

カズ・カタヤマが贈るテーブルマジック

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.21

テーブルマジック本日のドレスコードはスマートカジュアル。
昔はインフォーマルと呼んでいましたこちら、カジュアルとフォーマルの中間にあたる服装です。
男性はジャケットやブレザーを、女性はスーツやワンピース、時には和装で着飾ります。

アクセサリーでまとめ上げた皆様が、慣れた身のこなしでダイニングにやってきました。
洒落たスタイルにはコース料理でお出迎えを、本日はフレンチのフルコースをご提供です。
メインには、アフリカンテイストを取り入れた、ダチョウのフルーツソースがけ、また魚とデザートまでをお召し上がり頂きます。

皆様の席で実は今夜のディナータイムには、もうひとつ見所があるのです。
タイトルからお分かりの通り、カズ・カタヤマさんのお見せするテーブルマジックです。

一席に5分程度ですが、すべてのお席のお客様にひとつひとつマジックをお見せしてくれます。
コインやカードなど、食卓の雰囲気を盛り上げてくれる華麗なマジック。
皆様この5分間だけはナイフとフォークを動かす手が止まっていました。

船長さんもマジックタイム会食をさせて頂いた船長も、このサービスには大満足のご様子。
「カズさん、ここらへんで種明かしをひとつお願いしますよ。」
そんな難しいリクエストもなんのその。

「お客様、それは別料金となっております!」
テーブルマジックとカズさんのお人柄が、
各地にあがる花火のような笑顔を咲かせてくれました。

写真・文 : 中村風詩人

本日は、仮装ナイト!

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.20

who are you今までにアジアンナイトとオレンジナイトを記事にしたのを
覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今宵は3つ目のテーマナイト、「仮装ナイト」です!

夕食前、18時から18時半までの30分間。
2階ロビーがキャラクターや動物、民族衣装で埋まります。
今までの航海中に購入した民族衣装、あるいは昨年、一昨年と
リピート頂いている方の衣装を合わせると、まさしくアラウンドザワールドの装いです。

ブルーマン民族衣装もさることながら、見逃せないのはキャラクターや有名人の仮装。
甲乙つけがたい中、一番人気はやはりブルーマンとマイケルジャクソンでしたしょうか。
夕焼けをバックに無言の二人。実はスタッフの南尚幸くんと横山岳廣くんです。

集合写真お客様がダイニングへと移られて、私たちスタッフは後片付けに入ります。
と、その前にせっかくなので集合写真を一枚撮らせて頂きました。
力の入った仮装ぶりが伝わるのではないでしょうか。

バットマン、海賊、スーパーマン。あるいはカニ、ネズミ、バニー。
写真中央左側のウェスタンハットが番留船長です。皆様おわかりですか。
こうしてまた騒がしくにっぽん丸の一夜が過ぎて参ります。

写真・文 : 中村風詩人

オーバーランドツアー出発!

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.19

ミニチュアバスにっぽん丸世界一周クルーズには、リピーターの方が多くいらっしゃいます。
航海日のイベントや寄港地の自由行動、そして観光ツアーなど
魅力的な催しを楽しみに皆様ご乗船されています。

その中でも特に人気があるのが「オーバーランドツアー」のようです。
ツアーデスクの一覧表を見ていると、横浜を出港した時から、
オーバーランドツアーには申し込みが殺到し、既にキャンセル待ちも少なくありません。

バスへ荷積みオーバーランドツアーとは聞き慣れませんが、皆様おわかりでしょうか。
寄港地から出発し、陸路を観光して、先の寄港地で合流するというツアーのことです。
飛行機で言うとオープンジョーにあたるこの方法、何だか時間を得した気がするツアーですね!

ラスパルマスに入港すると、続々と迎えのバスが到着してきました。
皆様の数日分の荷物を詰めたトランクがバスに乗せられてゆきます。
私も荷積みを手伝いつつ、と、そこを塞がれると出られなくなりますが・・・。

いってらっしゃい「北欧フィヨルド6泊7日ツアー」
「スイス3大名峰と氷河特急乗車6泊7日ツアー」
「スペイン・アンダルシア紀行6泊7日ツアー」

ラスパルマスから次の寄港地ピレウスまでの6日間。
上記3つのオーバーランドツアーをお見送りいたします。
30名様のにっぽん丸ご一行、どうかご安全に。
それでは皆様、「いってらっしゃーい!」

写真・文 : 中村風詩人

第四の寄港地、ラスパルマス入港!

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.19

ヤシの島ケープタウンを出港してから10日、今航最長の航海日が過ぎました。
気づけばあっという間、本日は第四の寄港地ラスパルマスへと入港です。

ラスパルマスは人口約35万人を要するカナリア諸島最大の都市。
7つあるカナリアの島々のうち、グランカナリア島の北東に位置しています。
日本に馴染みは薄いですが、欧州では大西洋のもっとも重要な港町のひとつとして数えられています。

現地の人たちと船「カナリア諸島のハチミツは世界でも有数ですよ」
と、入港前に番留船長から情報を頂いておりました。

島の名産品も葉巻と絹製品、そしてハチミツだとか。
私も街でハチミツ(Canary Honey)とハニーラム酒を購入しました。
肌寒い日には、このハチミツをホットワインに溶かすと美味しいそうです。

停泊の船ところで私、ラスパルマスという名前がどうしても覚えられません。
アスパラガスではないので、グリーンかホワイトかも重要ではなさそうです。
けれども現地に到着し、「Las Palmas」と書かれた看板を見て、ようやく合点がつきました。

辞書を引いてみると、スペイン語で「ヤシの木」という意味だそうです。
Lasが冠詞なので、ヤシの街というのが由来だったのですね。
日本語でもラス・パルマスと書くと覚えやすいと思います。
では名前をしっかり覚えたところで、ラス・パルマス観光に出発したいと思います!

写真・文 : 中村風詩人

西川古柳座 八王子車人形ワークショップ

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.18

お客様に教えている様子車人形は大きく分けて「首(かしら)」と「手」と「足」の3つの箇所から出来ています。
基本的には左手で「人形の首と左手を支える軸」を持って、右手で「人形の右手」を操作します。
足は人形のかかとの部分を足の指で挟みながら動かします、この一連の動作を「ろくろ車」に乗りながら行うのが車人形ということです。

「左手の動かし方が本当に難しい!」
と、実際に操作を体験されたお客様がおっしゃっていました。
車人形さんにお伺いしたところ、人形の左手は「弓手」といい、特殊なバネで操作をするそう。
そのため直接動かすことが出来ず、操作がはじめは難しいということでした。

新内教室後日開かれた二回目のワークショップは「新内浄瑠璃」でした。
新内は、三味線を弾きながら物語を語るというもので、
歴史は古く江戸時代から伝わる三味線音楽です。

ドルフィンホールに集まった皆様には、語りの詞章が配られ、
三味線のリズムに合わせて、口ずさむように歌ってらっしゃいました。
初体験ながらもそのテンポが分かるのは、日本人独特の感性というものなのでしょうか。

お二人ワークショップへ足を運ばれる皆様のお楽しみは、体験ともうひとつ、操作の裏側を見ることが出来ることのようです。
普段のメインショーでは服装が黒子なのはもちろん、照明などの舞台装置でその操作をまじまじと見ることは出来ません。
それがワークショップでは普段の服装のまま、人形を操る姿を見ることが出来るのです。

「これは本当に恥ずかしい。にっぽん丸の上だから出来ることですよ。」とは八王子車人形さんの言。
演者にとっては裸をさらすようなもの、特別なサービスを本当にありがとうございます。
伝統的なものを守りつつも、新しい事に挑戦される姿勢に心意気を感じました!

写真・文 : 中村風詩人

西川古柳座 八王子車人形メインショー

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.17

メインショー第一回景事:「東海道中膝栗毛」
第二回景事:「団子売り」「日高川入相花王」

今夜のメインショーは、「新内浄瑠璃と八王子車人形の世界」です!
と、ご説明しながらも、実は私「車人形」という言葉を聞くのは今回が初めてでした。
その名前の通り「ろくろ車」と呼ばれる箱形の車に腰掛けて、人形を操るお芝居とのことです。

何でも江戸時代は3人で人形1体を操る方式が主流だったそうですが、
この車人形は、1人が1体を操る事を可能にした画期的な発明だったとか。
そこに今回の演目では新内浄瑠璃が共演し、リズミカルなメインショーとなりました。

車人形フラメンコメインショーでは”東海道中膝栗毛”などの古典的なものを演じて頂きましたが、
最後のアンコールには、洋劇「フラメンコ」をご披露してくださいました。
スローテンポからラテンのリズムに代わると、会場のお客様たちも席を立たんばかりに高潮気味。

今までとは打って変わったドレッシィな装いで車人形が登場、情熱的なライティングで踊りが始まります。
まるで人形が生きているかのような足さばき、手さばき、顔の動き一つとっても美しさが際立ちます。
踊りきった後の車人形と人形遣いの魅惑的なまなざしは、本当に印象的でした。

メンバー一同メンバー
西川古柳座 西川古柳(車人形遣い)
西川古柳座 西川柳栄(車人形遣い)
鶴賀伊勢次郎(新内節)
鶴賀伊勢好(新内節)

日本各地はもちろん、諸外国での公演も盛んに行っておられます。
にっぽん丸を下船されてからは、国内の新国立劇場公演や
海外の北欧公演など大きな演目が予定されているそうです。

江戸新内の語りと車人形、今回のメインショーでは新しい世界を見せて頂きました。
八王子車人形さん、西川古柳座の皆様、ありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

月と太陽とハーモニカ

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.16

月と太陽うみ(海は広いな)
作詞:小林柳波
作曲:井上武士

うみは ひろいな おおきいな
つきが のぼるし ひがしずむ
うみは おおなみ あおいなみ
ゆれて どこまで つづくやら

皆様もきっと一度は聞いたことのある歌だと思います。
1941年に作られてから、今なお多くの人に愛されている名曲。
この「うみ」を、にっぽん丸で行われているハーモニカ教室で
練習曲として使用させて頂いています。

その教室の先生から「この曲を写真に写せないか」と
リクエストを頂き撮影したのが先の一枚です。
「太陽が沈む時に、月が昇っていて、青く広い海に波がたっている」
という状況を毎日の夕日に待っていたのですが、
なかなかその瞬間は訪れませんでした。

インド洋に出てからというもの、月が昇る時間は毎晩午前1時〜3時頃。
モーリシャスを出てからは、午後20時頃にあがるのですが、
今度は太陽と反対の方向にあがるため同時に写すことが叶いませんでした。

来る5月8日に見た夕日のことです。
「太陽が沈む時に、月が昇っていて、青く広い海に波がたっている」
そんな瞬間を、やっと目の前にすることが出来ました。

夕日のハーモニカ教室本日は7階スポーツデッキで「夕日を見ながらハーモニカを吹こう」
という何とも風情のある企画が開催されました。
ハーモニカをお持ちでない方も夕日を見ながら音楽を口ずさみにいらっしゃいます。

うみは ひろいな おおきいな
つきが のぼるし ひがしずむ
うみは おおなみ あおいなみ
ゆれて どこまで つづくやら

波の音、心地よい風、ハーモニカの音色もいつも以上に優しい響きに聞こえます。
スポーツデッキが穏やかな音色に包まれましたひとときでした。

写真・文 : 中村風詩人

PORT&STARBORD、キャプテンズトーク!

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.15

講演風景「飛行機を右側から降りたことがある人はいますか。」

番留船長からの突然の質問に、会場全員が首を横に振ります。
なぜか話題にあがった飛行機のシステム、今までは深く考えませんでしたが
確かに、いつも左側から乗り降り降りをしているような気がします。

「この習慣は、実は船に習って決められました。」

現在でも船は右側通行と決まっているそうです。
向かい合う船がすれ違うにあたり衝突の恐れがある場合は、右側に避けるという決まり。
これは昔の船、あるいは現在でもヴァイキング船やヴェネツィアのゴンドラなどは、
舵を船の中央に置くことが出来ず、右側で舵をとっていた事に由来しているそうです。

エレベーターの床その利便性から、右側は舵を取る側、左側は着岸させる乗降側と決まったようです。
船の用語では、この右側を「STARBORD」、左側を「PORT」と、それぞれ呼んでいます。
そこで、思い出すのが船内新聞や船内エレベータに書かれた「STARBORD」や「PORT」の言葉。
この言葉の意味は、実は「船の舵と港の着岸」その両方を表していたのですね。

船長とジョイスティックちょうど一ヶ月前、横浜を出港した際の一枚ですが、
番留船長が船の左側に位置する場所でジョイスティックを操作しています。
にっぽん丸の舵は船の中央に位置して作られていますが、
なんだか昔の習慣を思わせるような1シーンに思えました。

さて、少し話が脱線してしまいました。
キャプテンズトークは番留船長が船や海、あるいは船乗りに纏わる諸々を話してくれる講演会です。
お昼後の眠気に誘われる時間に、皆さんとても真剣に耳を傾けてらっしゃいました。
番留船長、興味深いお話をありがとうございました!

写真・文 : 中村風詩人

第2回カクテルパーティー

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.14

にっぽん丸には、フィリピン人のクルーが多く乗船しています。
現地の専門施設でホテルマン、ホテルレディとしてのマナー、
あるいは、機関工や整備士としての専門知識を身につけた彼ら。
今回はそんなフィリピンクルー達が考案したカクテルを皆様に振る舞いました。

カクテルの名は「サラコット(salakot)」と申します。
ブルー・ムーンを思わせる神秘的なバイオレットカラー。
ウォッカベースながらシェークされたマリブが甘さを誘い
女性にも飲みやすいテイストに仕上げてあります。

メインステージの演奏もフィリピンより”リン&ジョン”が担当。
船上の生演奏と共に味わうカクテル、考えただけでロマンティックですね。
こうしてまた、にっぽん丸の一夜が更けていきます。

写真・文 : 中村風詩人

世界一周クルーズ洋上運動会!

2011年 世界一周クルーズ

2011.05.13

「我々は、世界一周クルーズ洋上運動会において、
にっぽん丸シップにのっとり、多少のミスなど気にせず、
正々堂々、ニッコリと戦うことを誓います。」

本格的ながら和やかな宣誓に始まった洋上運動会。
外気温20余度、珍しく日差しの弱い薄曇り日です。
運動会のための最高の条件が揃っている気候に恵まれました。

14人が1チームとなった、合計4色での対抗運動会です。
種目はボールリレーやパン食い競争、運びものリレーなど数々あります。
途中にエキシビションとしてスタッフの大縄跳びも披露されました。

早いもので最終種目のチーム対抗「玉入れ」となりました。
30数個の玉を入れた後に、大きなゴムボールを入れて勝利です。
このゴムボールがなかなか入らず、各チーム苦戦しながら盛り上がりました。

動いている船の甲板ということもあり、絶え間なく風が吹いています。
その風に遊ばれるようにゴムボールがカゴを避けてしまうのです。
時には後攻チームが逆転勝利を見せた回もありました。

勝利の女神は「黄色チーム」に微笑みました。
チームリーダーもトロフィーを持って得意なご様子。
皆様お一人ずつにも賞品の「にっぽん丸ボールペン」が進呈されています。

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、
よく見ると、皆様お一つずつボールペンを掲げて頂いています。
黄色チームの皆様、本日はおめでとうございました。
また他のチームの方々もお疲れ様でした!

写真・文 : 中村風詩人