かもめ課長のブログ

初春の宝船2日目③:初春の宝船ディナーと船長挨拶

国内クルーズ(3泊~5泊)

2022.01.25


こんにちは、かもめ課長です。

初春の宝船クルーズ2日目の新宮を出港したにっぽん丸、これより皆様待望の宝船スペシャルディナー「宝船御前」の始まりです。


食前酒を傾けたら、一品目がテーブルに届きました。祝い肴と題された煌めくような一皿、初春の思いが一層込み上げてきます。


海老の旨煮、鰻巻、紅白蒲鉾、黒豆松葉、たらこ昆布巻き、穂付筍、田作り、蛸うま煮、にんじんと大根であしらった干支、栗きんとん、数の子西京漬け、金柑、牛蒡八幡巻、花蓮根、寅の薄焼き卵・・・数々の縁起物がバラエティー豊かに集合しています。


二品目は本マグロとクエタマの牡丹盛りです。お造りは文字って御津久利と書かれていました。本山葵や黄身で彩られているのも嬉しいポイントです。


御凌ぎに、あん肝をはさみ、次の品は七宝蒸しです。スッポン、アワビといった普段それほど目にしないような高級食材も使われ、具材は鯛や伊勢海老、ホタテ、松笠イカ、タラバ蟹が丁寧に蒸され、最後は本日の寄港地、和歌山県の山椒で味付けられています。


続いてテーブルを彩ったのはメインとなる一皿、その名も「新春の宝船」です。伝統的な方法で昆布を焼き上げてお皿にして盛り付けられています。和牛サーロインや雲丹を金沢の鰤を中心に野菜などを付け合わせに、さらに「にっぽん丸」と書かれた蒲鉾で、まさに本船の宝船をイメージしています。見た目のインパクトももちろんですが、味も素材感が引き立つちょうど良い味付けで、具材ひとつひとつを口に運ぶ度に驚きと発見がありました。


そして締めのお食事としていただくのは、和歌山釜揚げシラス丼です。付け合わせの香の物にはイクラを添えた鮭と大根の柿漬、椀物は二つの大きさの違う蛤を夫婦に見立てた蛤夫婦椀の白味噌仕立てです。美しくも美味しいお食事に舌鼓♪


食後のお菓子は・・・寅の最中!にっぽん丸では毎年干支をあしらった最中が出されることが多いですが、今年の寅は「オレンジ・メロン・デコポン・タンカン」の果汁をつかった寒天を寄せて作られています。お気付きでしょうか、オレンジからタンカンまでの頭文字を取ると「オメデタ」になることに!まさに祝いの菓子。こうして全てのお皿をいただくこと90分程度でしょうか、人によってはもっとゆっくり召し上がる方もいらっしゃいます。こうして過ごす楽しい食事時間は良い一年のスタートに相応しい気がしてなりません。


そして、ドルフィンホールでは乗船の御礼と新年の船出を祝って仙田晶一キャプテンが皆様にご挨拶をいたしました。冗談を交えたご挨拶に会場が盛り上がります。


船長挨拶を終え、三役の退出と同時にステージに現れたのは・・・ご存じ?玉すだれ保存会の皆さん。と言っても、その正体は柳アシスタントクルーズディレクターとイベントスタッフです。


軽快なリズムであれよあれよと形を変える不思議な玉すだれ。それも練習の成果あってこそ!練習不足の若干一名が付いていけずに四苦八苦。今年の目標は玉すだれの習得ですね♪


「皆々様に幸あれ〜♪」玉すだれ保存会からお客様に向けて高らかに声が響き渡りました。そして今夜のショータイムの締めは、お待ちかねの古今亭志ん雀師匠の落語です。高座があったのでお気付きの方も多かったのではないでしょうか、宝船クルーズ2日目の夜は笑いあり大笑いありの時間となりました!