秋の日本一周3日目:細島寄港
2019.10.09
こんにちは、かもめ課長です。
夜明け前の静かなデッキにやってきました。水平線には薄い霞がかかっていたので太陽がまあるく見られました。太陽が昇るのと同時に段々と船内も騒がしくなっていきます。
細島の港に入ると既に大型の観光バスがずらりと整列していました。天候は快晴!多くのお客様は高千穂峡にでかけていきます。
高千穂峡は高山に囲まれた盆地に広がる渓谷の一際美しい観光地です。デッキウォークも整備され気軽に深い自然を楽しむことが出来、高千穂峡の顔にもなっている繊細な滝にはボートでアプローチすることもできるのです。かもめも今回はツアーには同行しませんでしたが、以前に訪れた時に感動しました。写真はその時のもので今回ではありません。
今回は高千穂峡には行かずに港から少し離れたところの山の頂上に行くことにしました。目当ては展望台からの景色です。山間に抱かれた細島港らしい風景が写せたらと思いました。九州の温かい風が清々しく、心地良い時間が流れています。
港に戻って船内で一息。銅鑼の音でまもなく出港の時間になることに気づいてデッキから勢いよく紙テープを投げにいきました。ひらひらと風ではためく紙テープが華やかに細島港出港を彩ります。
沖合に出ると水平線に太陽が近づいてきました。船内アナウンスこそかかりませんでしたが、これほど美しい夕日はなかなかお目にかかることはありません。
太陽が落ちきるその直前、流れる雲という雲が色づき幻想的な景色が目の前に広がりました。今回は乗船しているお客様もご覧になりましたでしょうか。
長い黄昏を楽しみながら船上で過ぎていく時間の流れを自然とともに感じます。あたりはこれ以上無いほどに複雑な色合いをみせていました。この夕日は忘れがたいものになるのかなぁと考えていると、あたりはすっかり暗くなってしまいました。
今日の締めくくりは、明朝おとずれる軍艦島の歴史についての講演です。軍艦島は世界遺産である前に三菱が所有していた炭鉱です。なぜこれほどの建物を県が整備せず、会社も撤去せず残ったのか、克明になっている歴史の記録は知るほどに明日の軍艦島が楽しみになりました。さて、明日の軍艦島にむけて本日は早めに就寝することにしますっ!