かもめ課長のブログ

瀬戸芸2日目:午前は女木島

国内クルーズ(3泊~5泊)

2016.10.12

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こんにちは、かもめ課長です。

昨夜遅くに高松を出港したにっぽん丸は、そのすぐ沖合に錨泊しています。デッキにでれば高松のネオンやビルの夜景が見える距離ですが、さすがに喧噪までは届かないくらいの遠さです。朝早く起きると爽やかな海の風、町の匂いで起きるよりもずっと心地よい目覚めです。もしかしたらそのためににっぽん丸は夜に出港してくれたのかもしれません。

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かもめは本日「女木島午前半日観光」に同行してきました。とは言っても通船でむかって上陸すればあとは自由行動でも良いというとってもフリーなツアーです。迷うことのないほど小さな島、それにツアー自体も現地のボランティアスタッフで運営されており、にっぽん丸でも無料ツアーとしてご案内しているのです。

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「アートは忙しなくみるものではないものね」。そうおっしゃって離団したお客様はどうやらご自分で女木島の周り方を決めているご様子でした。路地を曲がるごとに待っている小さな発見、その喜びをツアーでたまたま一緒になった方と共有するも良し、一人で感じるも良しです。

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瀬戸内国際芸術祭では香川県からの資金のもと、多くの空き家を無料で借り上げ、その一棟全てをアーティストが作品に仕上げる、という形で運営されています。そのため、美術館のようにひとつひとつの部屋ごとに見るのではなく、一棟一棟まちなかを巡るのが特徴。ここは盆栽のアーティストの方が飾っていました。

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女木島に到着したときは、午前だけの滞在かぁ十分に見られるかな、と少し肩を落としたかもめですが、ゆっくりじっくり回っても時間は軽く余ってしまうくらいでした。たった2,3時間で島ひとつを見てまわった計算です。

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ひとつひとつの芸術作品ももちろん素晴らしいのですが、何よりもこの瀬戸芸は「アートを身近に感じる」以上に、「島の生活を身近に感じる」ことが出来るのも大きな魅力かも知れません。曲がり角にみる看板には「左:不在の存在・右:民家」という、おそらくこの場所以外で見ることの出来ない言葉が書かれていました。すれ違う度に、「いらっしゃい」。そんな風に島民と挨拶を交わすのがとても心地よく感じたかもめでした。