さよなら、そしてありがとう。
2009.11.11
かもめ課長です。
改装に伴い不要になるものもいろいろあります。船内各所の案内板とか、一部の家具とか、古いロゴの入った印刷物とか、大きなものから小さなものまで、いろいろです。
2009年11月2日。白いにっぽん丸とともに19年、お客様の安全航海を静かに見守ってきた「ライフボート」がその役目を終え、後進に道を譲りました。
今回のにっぽん丸改装の目玉の一つに「一部キャビンへのベランダ設置」があります。これまで、これらのライフボートがキャビンへのベランダ設置の支障になってきました。当然、なくてはならない大切な設備とはいえ、にっぽん丸にとって、ある意味、悩みの種でした。
改装に合わせ、ライフボートを兼用できるタイプの大きなテンダーボートを導入することで、充分な非常設備を確保したままライフボートの隻数を減らすことができるようになりました。この結果、ベランダが設置でき、積年のお客様からのご要望にお応えできることになったわけです。彼女たち(一応ライフボートも「船」なので「彼女」にしました)は、まさに「身を挺して」、今回のプロジェクトに貢献してくれたのです!ドナドナのように並んで曳かれていく彼女たち・・・ 涙です。
訓練以外、一度も使われることなく生涯を終えることこそ、彼女らの使命、完全に全うしてくれました。ありがとう。
改装を機に「ドナドナ」されないようにしなくては・・・と我に帰る、かもめでした。