かもめ課長のブログ

オペラクルーズ2日目:オペラ“トスカ”

国内クルーズ(1泊~2泊)

2020.01.14

こんにちは、かもめ課長です!

オペラクルーズのメインイベント、藤原歌劇団によるオペラ「トスカ」が始まります。世界広しといえど洋上でオペラが見られるのはこのドルフィンホールくらいではないでしょうか。指定席にてほぼ全席満員御礼です!


普段のクルーズのメインショーは大抵ディナーの後に行われますが、オペラはディナータイムの前に第一幕、ディナーを幕間として食後に第二幕といった二部構成です。食卓でも話題はトスカで持ちっきりになるのかなぁと想像しています。


トスカはオペラの巨匠プッチーニの大作。ここドルフィンホールには舞台となるローマのサントアンジェロ城、ファルネーゼ宮殿、聖アンドレアデラヴァッレ教会が再現され、時代は1800年にタイムスリップです。


オペラはあらすじが分かると興味も沸くというもの。かもめがこの場を借りて物語をご案内いたします。主役は3人、歌手トスカと画家と警視総監です。時代背景は共和党が崩壊して絶対王政の恐怖政治が始まったばかりのところでした。


歌手の恋人の画家の元に、恐怖政治の中、脱獄してきた者が来ました。画家は良心からその者をかばい、別荘に案内します。警視総督が疑いの目を画家にむけると、隣にいた恋人の歌手トスカに惚れ込んでしまいます。


警視総督は画家を拷問して脱獄者の行方を聞き出そうとしますが、画家は口を割りません。そこで歌手のトスカを呼び出し恋人の拷問姿を見せると、耐えきれず歌手は居場所を言ってしまいます。


しかし気の収まらない警視総監は画家を処刑すると言い出しました。さもなくば歌手に体を捧げるように要求します。そしたら銃殺の時に、球は入れずに空砲にしておいてやるという約束をしました。


ですが身売りをすることは出来ずに、歌手トスカは警視総監を刺殺してしまいます。そして処刑場にいき、恋人の画家に空砲だから大丈夫と伝えて処刑を陰で見守ります。銃声が聞こえると死んだふりをした画家の元へトスカが向かいました。


しかし画家は動くことはありません。銃は空砲ではなかったのです。元々警視総監が仕組んだことでした。そして反逆の罪で今度は歌手に銃口が向けられます。そのとき、歌手は持っていたナイフで自らの命を絶ちました。


というストーリーです。主役の3人は全員死んでしまうという悲しい結末の中にも、恋心や権力、欲望といった人間模様が描かれる作品でした。2時間以上の舞台も飽きること無く見ることが出来るのは物語、役者の演技、ホールに響く歌声など様々な魅力が無ければ成り立ちません。


にっぽん丸のオペラクルーズに乗ったら分かる?乗った人しか分からない?数々のクルーズを乗ってきたかもめもオペラクルーズはひと味も二味も他のクルーズとは違う魅力が詰まっているなぁと感じます。