かもめ課長のブログ

こんにちは、かもめ課長です。

宝船の出港を横浜で見送ったかもめが次にやってきたのは広島県の鞆の浦（とものうら）です！そう、鞆の浦は宝船の次の寄港地！横浜で「いってらしゃーい」と手を振った翌朝に新幹線で先回りしたのです。

先回りをして鞆の浦寄港を実現した立役者でもある福山市役所の客船ご担当の方や鞆の浦漁業組合長など色々な方々と打ち合わせです。もちろんにっぽん丸はふらっと港に立ち寄るのではなく事前にとっても準備をしているのです。

今回は鞆の浦名物でもある鯛を捕る“鯛網船”を出港して、にっぽん丸入港を歓迎してくれるという一大事業が行われる予定なのです。鞆の浦の穏やかな一夜が過ぎて翌朝、まだ太陽も昇るよりも前に多くの方が漁港に集まってくれました。

かもめは小さな漁船で先に出港、海の状況を鯛網船に伝えたり現場を確認してその時を待っていました。だんだんと明るくなってきてにっぽん丸は鞆の浦の沖合に到着、今頃船内では「無事に鞆の浦に寄港いたしました」とアナウンスがかかっている頃かもしれません。

７時３０分を少し回った頃、太陽が顔を出しました。当日の洋上の気温はほぼ氷点下。太陽の光があたるとこんなにも温かいのだと心地よい恵みを感じます。

きた！鯛網船がやってきた！かもめの乗っている漁船で船長がつぶやき速力をあげて鯛網船の後ろにつきました。２隻を並列させて前の１隻が曳航しています。揺らめく旗は倒れることなく天に向かってちから強くのぼっています。

「にっぽん丸のみなさーん！鞆の浦へようこそおいでくださいました〜！我々は心から歓迎いたします！」と鯛網船の船長！？さんからご挨拶をうけて船のデッキからは拍手がこちらまで聞こえて来ます。

にっぽん丸は各地の港にまわっていますが、沖に留める寄港でここまで歓迎をしてくれるのはとっても珍しいこと。何より今回は宝船クルーズ！鯛のモチーフをあしらった鯛網船は皆様にとって宝船にも見えたのではないでしょうか！？

大仕事を終えた鯛網船の方々が漁港に戻るのに合わせてかもめが乗っていた漁船も無事に着岸。全員で成功を祝うも束の間、すぐに皆さん鞆の浦港に向かうことになりました。「今度はにっぽん丸からの通船を歓迎します！」そんな言葉に感動してしまうかもめです。

鯛網船のみなさーん！と呼びかけたのはにっぽん丸を背にした鞆の浦洋上。朝早く寒いのにとっても笑顔でこちらを向いてくれました。皆さんのおかげできっとお客様も良い思い出がまたひとつできたと思います。本当にありがとうございました！