かもめ課長のブログ

ぐるりナホトカ11日目:酒田

海外クルーズ(10泊~)

2016.05.19

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こんにちは、かもめ課長です。

山形は酒田港へとやってきたにっぽん丸です。昨日の雨がもやを取り払ってくれたらしく、奧は秋田との県境にある鳥海山が一望できます。もちろんにっぽん丸のデッキからもよく見ることができ、朝起きてデッキにでた皆様はまず「やまー!」と思わず叫んでいました。

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かもめが本日同行するのは午前観光でいく「相馬樓での酒田舞子の演舞鑑賞と本間美術館」というツアーです。入港の歓迎を受けたら早速バスに乗り込み走ること15分、早くも一つ目の観光地に到着です!

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相馬樓は江戸時代からある料亭を修復して今は建物を見学できる施設。隣には竹下夢二美術館を併設したり館内では見所が沢山、なにより晴天の空に恵まれとても心地よい風が館内をぬけていました。

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米の集積地として栄えた酒田港、1600年代には約3000隻も入港したというから驚きです。その発展の恩恵を受けてきた相馬樓、館内には蔵や手水鉢、灯籠や独特なガラス細工、欄間や細かい意匠にいたるまで随所にその華やかさが見てとれました。

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富を手にした町に栄えるは茶屋文化や料亭文化。中でもきらびやかな時代の象徴、舞子さんが本日はにっぽん丸のために2階の大広間で演舞を見せてくれるそうです!江戸畳、月のふすま絵、馬の掛け軸、さらには本物の象牙までが飾られた空間で見ることが出来るのは相馬樓ならではの体験。

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帰りには舞子さんたちと記念写真、さらには1階へ降りると色々と動き回ってお相手やお見送りのご挨拶まで至れり尽くせり。賑やかしい一時代の花がしばしツアーに舞い降りました!

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次に訪れたのは本間美術館、ミシュランでも2つ星を獲得している外人にも一目置かれる美術館。美術館というと堅苦しい響きがありますが、名家本間家の芸術品を展示している美術館風なところは新館、むしろ今はツツジが咲き乱れる本館のお庭が一番のみどころです。

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池に映る借景には鳥海山をいただく贅沢な設え、白や仄かな薄紅色に彩るツツジ、紫のアヤメ、紅葉、その奧に鎮座する酒田市最古の木造建築本間家旧本邸がまるで色鮮やかな江戸時代へとタイムスリップさせてくれます。

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午前のツアーを満喫したかもめですが、あと半日あるので酒田市観光自転車という無料のレンタサイクルをかりてもう少し回ってみることにしました。新井川の米蔵、山居倉庫をまずは訪ねます。

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それに写真界の鬼、リアリズムの巨匠の土門拳さんの記念館にも足を運びました。今回の展示は名作の古寺巡礼。酒田が誇る日本を代表する写真家の作品、その数々に生まれの地で触れることが出来るのも行った人にだけ許される喜びがあります。

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たっくさん回ってたっくさん動いてきました。ようやく港へと戻ったのは帰船時間の30分ほど前。最後のカーブでにっぽん丸が見えた時には「ただいま!」と思いました。乗船から11日目、もう既に船上の我が家です!