東南アジア(3日目)つちだきくおさんのメロディタイム
2015.01.15
こんにちは、かもめ課長です。
今回は小浜島のシンガーソングライターつちだきくおさんがお届けするメロディタイムを聞きに来ました。
「花も鳥もこんにちは」
その優しいフレーズが耳に残りました。そこは沖縄の小浜島、おばあがシルバーカーに乗ってゆっくりゆっくりと公民館へいくところです。とってもゆっくりな足並みに花も鳥もこんにちは。公民館には少年たちのためのお手玉を作りにいくのです。
つちだきくおさんは歌をうたう前に引き語りのように、そんなストーリーを話してくれました。東京出身のかもめには「島の暖かさ」のような月並みな言葉でしか表現できませんが、実際に三線の音色と穏やかな歌声が響くと、自然と目を閉じて夜に聞く波音のように静かに聞き入りたくなります。
船で歌うことの醍醐味をつちださんはこう語ります。「四方を完全に海に囲まれた空間、そこは島以上に海と一体になるような楽しみがあります」そして、お客様が沖縄ではなく敢えて船でこの歌を聞くことの魅力について「船で沖縄に来たことのある方もいらっしゃる。その方々に記憶を思い出してもらう語りかけが出来て良かった」とも話してくれました。
ただいまにっぽん丸は台湾の北、八重山諸島の西を航行中です。窓に見える水平線の隣にこの歌の世界があります。今回は実際に沖縄に寄港する訳ではありませんが、沖縄の近海に寄港したような、近くに八重山を感じられる気がした時間でした。