かもめ課長のブログ

船のお仕事:水先案内人(パイロット)

その他クルーズ関連

2014.11.24

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こんにちは、かもめ課長です。

みなさん「水先案内人」ってご存じですか。文字通り水の先を案内する人、英語でPILOT(パイロット)と呼ばれています。あれ?にっぽん丸の操縦は船長(キャプテン)がしていると思ってた。もちろん、にっぽん丸でもキャプテンが指揮をしながら安全航海をしています。

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ですが港の周りは複雑な地形があったり、海洋上に比べて多くの大小の船で混み合っています。時には雨や雪、霧で視界が悪いこともあります。あるいは強い風で操舵が大変な場合もあります。そんな時にその港の周りの地形を知り尽くした人が案内をしてくれています。それがパイロット、水先案内人です。ちなみに日本では案内が必要な港の周りを水先区と呼んだりします。

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「でも動いている船にどうやって乗り込むの?」

ふとした疑問が・・・。昔かもめも子供の時に飛行機から飛行機に飛び移るアクション映画を見たことがあります。でもね、まさかそんな事・・・?

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そのまさか!小さな船からにっぽん丸に飛び移って乗船して、操舵室で合流、キャプテンと共に着岸まで進んでいきます。もう大丈夫という所まで来たら、また「PILOT」と書かれた小船(水先案内船)に飛び移って戻るという驚きの方法です。

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この時はスペインの港で水先案内を終えてパイロットが船に戻るところでした。にっぽん丸から縄梯子を使って良い高さまで下がっていって・・・

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ぴょんと無事に下船!
いえ、乗船かな?どっちでしょう。乗下船?

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おぉー、と拍手を送るにっぽん丸のお客様。たまにしか見られない光景に白熱のご様子。港や案内人のスタイルによって乗船しないで先導したり、前もって乗っておいたりなど、その案内方法は様々です。

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「Thank you!」

デッキから眺めるお客様にスマイルをくれるパイロット。こういった自然なサービスがとても素敵です。実は多くの方々に支えられての安全航行でした。今日も水先案内人の方に感謝です。