かもめ課長のブログ

飛んでかもめの北海道クルーズ紀行「2日目」

国内クルーズ(1泊~2泊)

2013.08.28

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こんにちは、かもめ課長です。

差し込む朝日で目が覚めました。夜自然に眠くなって、朝自然に起きる、クルーズにいるとこの自然な時間をいつも贅沢に思います。と、ゆっくりしていたのも束の間、日は差し込んで晴れていたのですが、なんと利尻島には大きな雨雲が・・・利尻山という高い山がグレーの帽子をかぶったように沈んでいました。

まもなくしてキャプテンのアナウンスがかかります。「本日は天候条件により、お客様のご安全を第一に考え、にっぽん丸は予定の利尻島から稚内港へと航路を変更します」と急なスケジュール変更が発表されました。安全第一、自然が相手の船旅だからこその対応です。

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驚くべきは変更からの対応の早さでした。船内新聞ではスケジュール改訂の号外が船室に届き、さらにツアーデスクからオプショナルツアーの変更が発表されたのはキャプテンのアナウンスからわずか20分後。見てみると岸壁から稚内駅までの無料シャトルバスまで手配されています。ラウンジでは新たなツアーパンフレットを片手にどちらにしようかしら、と日本最北端の港に来られたことに嬉々とした表情の人も見受けられました。

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稚内の街は6月から8月まで観光客も多く賑わいます。夏休みも終わりに近づいた今の時期が気候と賑わいのバランスが一番良いのだとか。街の人いわくやはり毛ガニがうまい、でも個人的にはイカもお薦めだよ。ということでカモメは仕事を終えてからイカの刺身といくら丼を食べに行きました。魚介類のお店の前にはイカ漁の船が・・・なんとも旅情と食欲を誘ってくれます。

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かもめは今まで稚内はどんな所だろうと考えても、実際に来た事はありませんでした。クルーズでは普段観光では訪れない所にもよく行きます。自分で選んだ一番行きたいところ、という訳ではありませんが、ある意味それが良いと思うのです。

街の人達は「あのでっかい船でよく来てくれたねえ」と喜んで話もしてくれます。地元で評判の美味しいお店はここだよ、とか、もう少ししたら白鳥が見られるよ、あるいは冬にはアザラシを見に来てな、とか地元の人達のお話はいつも新鮮で、なんて暖かいのだろうと穏やかな気持ちにしてくれます。今まで行こうと思っていないところでも、行ってみると想像以上の出会いが待っていたり・・・船旅ではそんな体験を何度もしてきました。さて、この船旅もそろそろ折り返し地点、明日の羅臼港に向けてにっぽん丸は夕刻18時に出港予定です。