かもめ課長のブログ

ここはヨコスカ。

日記

2010.07.13

かもめ課長です。またまたまた更新間隔があいてしまいました・・・。ファンの方々(そんな人いるのか)、申し訳ありません m(_ _)m

昨日は横須賀港に入港したにっぽん丸に行ってきました。横須賀港はパイロットさんによる水先案内がないと入港できない港です(「強制パイロット」、略して「強パイ」)。つまり、入港するためには必ずパイロットさんを乗せなくてはならないわけです。パイロットさんは沖合いのパイロットステーションというところで小舟から本船に乗り込みますが、乗り込むときには縄ばしごを使います。ひらりと「ルパン三世」みたいに乗り移れればカッコイイのですが、ぶらぶらする縄ばしごにゆらゆらする小舟から上がるのには、かなりの体力とコツがいるんです。ということでシケ模様など、海の状況が悪いと乗り込むことができません。

関東地方は前日夜からあいにくの強風。パイロットさんが乗れなかったら、なんていう話も出ていましたが、無事入港できました。

今回も地元横須賀の皆さんの温かい歓迎です。入港式典に出席した船長の帽子も吹き飛ぶ強風の中、本当にありがとうございました。

 

(↓)横須賀港沖に浮かぶ「猿島」。江戸時代は台場として、明治の頃には陸軍/海軍の砲台が置かれた、東京湾内唯一の自然島です。昔、刑事ドラマ「西部警察」の撮影もしたような記憶が・・・
猿島です。

(↓)横須賀は日本ジャズ発祥の地といわれます。船内では地元ジャズメンによる演奏が。ラウンジは満員のお客様であふれました。
ジャズライブ。カッコイイです。

 

岸壁にはホットドック屋さんとカレー屋さんが出店してくれました。

ホットドックはあの「アド街ック天国」にも出た有名店。パリパリしたソーセージとピクルスが絶品でした。移動販売車もなんとなくアメリカン。売ってるお兄さんもちょっとアメリカンな感じ。
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ホットドック?ホットドッグ?

 

カレーは横須賀名物「海軍カレー」。何が海軍?何で横須賀?といぶかしがるお方もあるでしょう。日本家庭の定番メニューである「カレーライス」は、横須賀が発祥の地なのだそうです。かつての日本海軍はイギリス海軍の船内食事メニューに倣い、カレーシチューを採用しました。これに更なる改良を加え、日本人の口に合うように、また揺れる船でも食べやすいようにと小麦粉を加えてとろみをつけ、野菜や肉をたくさん入れてご飯にかけて食べるようにしたのが、いわゆるカレーライスのルーツといわれています。そして、このカレーライスを帰郷した人々が全国に広め、いわば日本の国民食になりました。この名残で、今でも海上自衛隊では毎週金曜日にはカレーを食べるそうです。かもめも経験がありますが、長く洋上生活をしていますとだんだん曜日の感覚がなくなります。カレーを食べたら金曜日だ、とわかるように、こうした習慣があるのだそうです。

そんなわけで、海軍や海上自衛隊とゆかりの深い横須賀は、「カレーの町」として売り出し中なのです。

(↓)典型的なカレーライス。お肉もたっぷり。福神漬けは欠かせませんね。しかし、カレーに福神漬けって誰のアイデアでしょう。インドに福神漬けはないだろうし、天才だと思いませんか。
カレー(食べかけでスミマセン)。

 

ホットドックとカレーの話ばかりしているうちに日もとっぷりと暮れ、まもなく出港時刻の21:00を迎えます。

 

(↓)にっぽん丸のロゴをモチーフにしたのぼりを作ってくれました。でも、風が強くてタイヘンです。
にっぽん丸のぼり。

(↓)お見送りはサックスの色っぽい感じの音色でバブーと。ん~、おしゃれです。にっぽん丸の汽笛の音ともいい感じに呼応します。
むせび泣くサクソフォーン。

(↓)最前列にはいかめしい警備の方々がずらりとならび・・・・・・・・・、絶対怒られるのかと思ったら、警棒を振って見送ってくれました。
さようならー。

(↓)市民の皆様は警棒ではなく、ペンライトで。【陸】「またホットドック食べに来てねー」 【船】「3本食べたよー」(笑)。
「ホットドック食べに来てねー」「3個食べたよー」との掛け合いあり。

 

 

船の出港シーンは何度見てもいいですね、かもめでした。