ぐるりロシア13〜最終日:航海〜横浜
2017.06.13
こんにちは、かもめ課長です。
石巻を出港したのは午後15時です。もちろん外はまだまだ昼間のお天気、まるで一日が二日に感じるような得した気分の日です。
出港してからも眩しい太陽が船上には照っていました。リドテラスには磨りガラスを通して円形の光が落ちています。その下ではハウスバンドAPPの生演奏が心地よい雰囲気を作っていました。
寄港地の疲れをテラスでリセットしたかもめは水墨画教室に行ってみました。イベントスタッフの一人、高木さんが書道学科の大学をでている経験から生まれた新しい講座です。濃い墨と薄い墨を使いながら仕上がった絵はがきはクルーズの便りにぴったりです。
あ、虹。かもめが廊下に出たところでお客様が指差しました。その先には縦一文字に色の付いた虹が海面へと続いていました。半円のアーチのちょうど根っこの部分です。
皆様ぞろぞろと4階ドルフィンホールへ向かう時間。夕方に予定されていたフェアウェルビンゴが開催されます!比較的長いクルーズとあって商品も豪華ラインナップ。ファーストビンゴから一気に商品をゲットする方々が続きます。
ビンゴの後に写真家中村風詩人さんの今航海を振り返ると題したスライドが流されフィナーレ感が高まってきました。ずらっと一列にイベントチームが並び皆様にご一緒できた感謝のご挨拶。ひとつ、またクルーズの幕が下りようとしています
大盛り上がりの会場を後にしてデッキにでたかもめです。手すりに体重を預けてぼんやり海を眺めます。凪いだ海面はわずかな風が小さな波を作っていました。
石巻滞在とフィナーレという一大イベントを終えて、すっと肩の力が抜けてくのが分かりました。海面の上で輝く光は飛び回る蛍のようにずっと見ていても見飽きることがありません。
遠くに日本列島の東側をみながら南下していきます。列島に沈む太陽、西日が肌寒さを和らげてくれます。
滑るように凪の海面を走るにっぽん丸、微動だに震動もなくまるで海の上を飛んでいるような感覚になります。あまりに美しい海面、見ている間ずっと、かもめもかもめの周りの夕陽をみていた人全員が「綺麗、綺麗」と思わず何度も口にしていました。
良い2週間だったなぁと振り返りながら時間が過ぎていきます。皆様それぞれの一番の思い出は何でしょう、きっとそれぞれ一番楽しかった寄港地も違うことだと思います。
それでもこのクルーズを通して楽しかったと思っていただけたらとっても幸せなことです。そのとき、海面から突然ストロベリームーンのような仄かに赤い月が顔を出しました。
明日の今頃は何をしているのでしょう、家で珈琲でも飲んでいるのかもしれません。にっぽん丸は翌朝、2週間前にくぐった横浜ベイブリッジを抜けて大桟橋ターミナルへと向かいました。
予定通り9時30分に大桟橋の岸壁に無事着岸いたしました。下船前に今回の航路図をみるとぐるりと日本を一周してきたのがよく分かります。西回りで九州、北陸、北海道、東北、そしてロシアも。次回はまた違う場所をめぐるクルーズでお会いできることを楽しみにしています。そして何よりこの度のクルーズへのご乗船をありがとうございました!