ぐるりナホトカ4日目:屋久島出港
2016.05.12
こんにちは、かもめ課長です。
朝に出発した7台のツアーバスは全て岸壁に戻ってきました。岸壁では地元の高校生たちがお茶を振る舞ってくれたり、亀のサブレや紅茶や雑貨などの即売会をしてくれました。嬉しい記念の集合写真を一枚!あれれ、高校生に混じって水色のポロシャツを着た人もいるような・・・気のせいかな?
本日は高校生たちへの感謝を紙テープに乗せて岸壁にむかって力一杯なげました。お客様とスタッフからの赤い糸、青い糸、黄色の糸。それぞれその先を拾い集めてくれる高校生たち、やがて一束になって離れていく岸壁からなだらかな美しい弧を描きました。
バイバーイ!ありがとうー!またきてねー!またくるよー!
沢山の感謝と約束の言葉たちが、山びこのように岸壁と本船を繋ぎます。そんな中でもキャプテンと航海士はウィングで真剣な表情です。
繋がっていた紙テープは全て切れて離れていきます。それでももう一度、と岸壁の高校生の中から豪腕そうな男子が丸まったまま落ちていたテープを拾って本船に向かってなげてくれました。わずかに届かず海に落ちたとき、大きなにっぽん丸の影が彼に重なりました。
旋回を終えたにっぽん丸は外洋にむけて出力を徐々にあげていきます。屋久島らしからぬ快晴の青空、本日の滞在を振り返ってその島の美しさを再確認。
遠く遠く、声も届かないほどに離れた岸壁。動く米粒を見て望遠鏡を覗いてみると、高校生たちが一列に並んで精一杯旗を掲げてくれていました。海の強風に煽られながら、全員が右手をまっすぐ天に掲げてくれていました。
「また来るよー!!」とにっぽん丸は言わんばかりに汽笛を鳴らして応えた気がしました。船の人と島の人が少しだけ交差した時間、このわずか1時間くらいの出来事で、きっと乗員乗客は全員屋久島が好きになってしまいました〜!落ち着きを取り戻した船内、キャビンに戻る道すがら、左舷のデッキからは屋久島連峰の稜線が一幅の絵画のように見えました。