2つの出港風景。
2011.04.11
かもめ課長です。
うかうかしている間に、ここ東京ではあっという間に桜の満開を迎え、もう散り始めてしまいましたね。花見の自粛なんて風情のフの字もない不粋なことをするはずもないのですが、かもめは2つの航海の出港準備でこの週末をつぶしてしまい、タイミングを逸しました。
さて本日、汗ばむような陽気の中、にっぽん丸は改装されて初めての世界一周クルーズに出港しました。今年の世界一周クルーズは、中東情勢の悪化による航路の大幅変更や東日本大震災など、出港までにいろいろなことがありました。横浜でのセレモニーは見送られましたが、代わりに、キメのにっぽん丸名物「ボンダンス」は、ターミナルで見送る社員もみんなで踊りました。
にっぽん丸を通じて、お客様も見送りの方々も、クルーも陸上社員も、みんなで共通の笑顔の時間を持つことができました。何だか久しぶりのような気もします。そして明日、神戸からのお客様をお迎えして、本格始動です。
(↓)昨日の横浜港大桟橋。お客様のお荷物を載せた宅配のトラックが到着。
(↓)で、本日の乗船受付となりました。ただいま準備中。
(↓)船内には番留キャプテンサイン入りの海図が貼り出してありました。約60,000kmの大航海です。
(↓)天気も良くて、平日にもかかわらず多くのお見送りの方が来てくださいました。
(↓)そうだ、そうだ。
(↓)多くのお客様が最後まで名残を惜しんでくださいました。
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そして、もう一つの出港。商船三井の東日本大震災支援プロジェクトで、おととい、にっぽん丸の姉貴分、ふじ丸が東京港を出港しました。厳しい避難生活を1ヶ月も強いられている方々に、ほんのひとときでもくつろいだお時間を過ごしていただきたい、温かくておいしい食事を存分に召し上がっていだきたいとの趣旨で、大船渡、釜石、宮古の各地に寄港し、お食事、ご入浴、客室使用などのサービスを無償でご提供します。本日0730には最初の活動地、大船渡港に着岸しましたが、がれきや段差が残る厳しい状況の中でも海洋少年団の皆さまが手旗で歓迎してくれました(感涙)。
みんなが、これまで商船三井グループのにっぽん丸・ふじ丸を、寄港の度に大歓迎してくださった地元の方々へ、ささやかなご恩返しをしたいと思っています。総計6,000人くらいの方々が利用できるよう、準備万端整えておりますので、是非多くの皆さまにご利用いただきたいと思います。
(↓)船内にはこんな張り紙が。大変な中でおいでくださった皆さまに、「よくいらっしゃいました、ふじ丸へ」と岩手弁でお礼を。
(↓)お客様をお迎えする準備中。ふかふかのタオルをみんなでせっせとたたんでいます。
(↓)船内にはキッズコーナーを設置。すごく楽しそう。
(↓)女の子にはおままごとをご用意。
(↓)男の子には野球盤を。消える魔球の使用を認めるか、悪ガキ同士でよくモメました。
(↓)あいにくの天候の中、お見送りありがとうございます。
(↓)お役に立てるよう、乗組員・ボランティアスタッフ一同お待ちしています!!
ここだけの話ですが、映画の上映やカラオケなんかも用意しています。少しでもストレス発散のお役に立てばいいですね。
どんなクルーズであってもお客様の笑顔が一番です。どんなお客様にも笑顔になって欲しい。にっぽん丸、ふじ丸はいつでもそう想っています。
かもめでした。