絶滅のおそれあり。
2011.02.16
かもめ課長です。
昔、NHK教育テレビで「はたらくおじさん」という番組をやっていました。人形のタンちゃんと犬のペロ君が気球に乗って登場するオープニングが懐かしい、小学校低学年向けの社会科の番組でした。
気球に乗った二人が空から訪問するのは、あちらこちらの会社、農家、工場など。ここから、できた農作物や商品を運ぶ人、売る人などまで話を派生させ、世の中のモノが「川上から川下まで」どんな風に流れ、どんな人が関わり、どんな風に消費されるかをわかりやすく解説してくれる番組でした。もちろん、製造業だけでなくておまわりさんや市役所の人、サーカス団員などのサービス業も扱っていましたね。
かもめは「はたらくおじさん♪、はたらくおじさん♪、こんにちは♪」ってテーマソングが大好きで、テレビ授業がホントに楽しみでした。そういえば、当時はテレビが仏壇みたいな家具の中に鎮座し、「はたらくおじさん」の時間になると、先生がうやうやしく観音開きの扉をオープン、じゃじゃーんとテレビが出現すると、黄色い歓声が上がり、もうあとは釘付けです。いい時代でしたねぇ(しみじみ)。
そんなことを思い出させるような本が出版されました。「続々 しごとば」(発行:株式会社ブロンズ新社)という本です。世の中にあるいろいろな仕事の現場を、かわいらしく、それでいてかなりマニアックなところまで細かくイラストで紹介する本です。「続々」ってことで、かもめは知りませんでしたが、好評につき今回で第3弾になる人気シリーズなのでした。中が見たくてゾクゾクしますね~。
この第3弾では「消防隊員」「米農家」「僧侶」「女優」「大工」「客船船長」「新聞記者」「看護師」「教師」の9つの職業の「しごとば」が登場、「客船船長」ににっぽん丸の船長が協力しました(残念ながら「僧侶」や「女優」、「看護師」には協力できませんでした)。このシリーズ、職業の選択もマニアックですね。第1弾には「木のおもちゃ職人」「革職人」、第2弾は「考古学者」「宇宙飛行士」などなど。先日42歳を迎えたかもめでも会ったことのない職業です。でも、よく考えると「客船船長」ってのもかなりマニアックです。外航客船の船長なんて、日本に数名しかいません。ひょっとして、宇宙飛行士並みの稀少性かも知れません。大切にしましょう。
販売中の本ですので、中身はあまりお見せできませんが、チラッとだけ。
(↓)表紙。
(↓)操舵室の様子はこんな感じに再現。かなりマニアックなところまで描きこまれています。
続いて、船長の一日が「世界一周クルーズ」を例にして紹介されています。
(↓)シャワーを浴びたり、お昼を食べたり、市場をのぞいたり、小銭をかき集めたり。他にもいろんな仕事がありますが詳しくは買って読んでください。最終ページには船長の失敗談も。
(↓)今回の取材に応じてくれたにっぽん丸船長。ちょっと太めに再現されています。
そうそう、外航客船の広報をやってる人なんかも、かなり稀少性高し(絶滅危惧種)。みんなで大切に保護しましょう。
かもめでした。