クルーズレポート

ウクレレ&フラダンス発表会

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.14

今航海では南国ムード満点の講座がふたつ開かれました。そう、ウクレレとフラダンス教室です。二つの教室とも多くの生徒さんが参加されとても楽しそうなご様子でした。

ラウンジで開かれたウクレレ教室は夕方の時間に多く、差し込む夕日の光がなんとも言い難い綺麗な空間を演出していました。太陽を受けながら弾くウクレレはまさに南国のイメージ。「Love me tender」など心地よい音楽が似合っています。

フラダンス教室では生のヴォーカルを聞きながらの贅沢なレッスンがおこなわれていました。2週間の練習を経て皆様が集った発表会。観客席からも応援の言葉がいくつも飛び交っていました。

ウクレレ教室では多くの方がマイウクレレを購入し、リドテラスで自主練習をしている姿をたびたび見かけました。お客様同士で教え合って試行錯誤されている場面はとても印象的です。力を出し切った発表会、最後には全員で素敵な笑顔を送ってくれました。

写真・文 : 中村風詩人

米左・菊之丞二人会

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.13

金屏風に赤い壇上、そこに敷かれた紫の座布団に座れば本格的な落語のお時間。今夜は桂米左師匠と古今亭菊之丞師匠が互いに噺す貴重な機会です。それも東西同じ噺、東は「酢豆腐」、西は「ちりとてちん」という落語を東西の師匠がそれぞれに料理をするそうで。扇子を片手に取り上げれば始まり始まり、東西の聞き比べやいかに。

格別なのは桂米左師匠の演技力の豊かなこと。豊かな表情で細かい感情のひとつまで表現されていました。強い酒を飲んだ時のゆがんだ顔、墓場に出てきた幽霊の漂うような動きにもしかりです。
また格別なのは菊之丞師匠の話の歯切れの良いこと。話の間に手を打つ音が響けば次の話し手に渡され、気づけばそのやりとりが心地よく会場の笑いを誘います。

大笑いや声援、拍手やかけ声などたびたび客席から聞こえて来ます。聞き比べというのは陸上では滅多に聞けない機会とあって、会場の皆様も大喜びのご様子。東西の落語、とても印象深いお時間になりました。

写真・文 : 中村風詩人

クラフトセラピー教室最終回

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.12

「とても楽しかったわ」と笑顔を見せてくれたのは奥田節子先生の受け持つクラフトセラピーの教室に出席していた生徒さん。聞くと12回に渡る教室を一度も欠席することなく通われたとのこと、なんとこれまでに創った作品は40種類にものぼるそうです。

ストールやアクセサリーなど身につけられるものは身につけて一緒に撮影を行いました。集合写真に写った皆様はいつもとひと味ちがった装い。芸術を享受して心まで豊かになったご様子でした。

写真・文 : 中村風詩人

フラワーシャワーで祝うホノルル出航

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.11

最後の寄港地はお楽しみいただけましたでしょうか。たまたま寄港日がカメハメハ大王の誕生日だったこともありワイキキでのパレードなどなかなか見所も多かったと思います。

ホノルル出航のセレモニーはなんとヘリコプターからのフラワーシャワーです。皆様いつもと違う出航のイベントにワクワクと期待が募っているご様子。スタッフも珍しい機会にドキドキです。

低い高度から一気に花びらが巻かれると風に乗ってちょうど皆様がいるスポーツデッキのところまで花吹雪が舞い降りました。逆行に照らされてキラキラと光る花びらの舞。いつもとはひと味もふた味も違った思い出深い出航セレモニーになりました。

写真・文 : 中村風詩人

ダイヤモンドヘッドサンライズハイキング

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.11

朝5時すぎ、30名のお客様と8名のスタッフが入国のエントランスに集まりました。あたりはまだ薄暗く町の中に人影はほとんど見あたりません。本日は有名なダイヤモンドヘッドを登って朝日を拝むツアーに行って参ります。

朝6時。登山口に着いて準備体操をしていたところに、ちょうど朝日が昇ってきました。遠くの稜線から光が差し込むと、ダイヤモンドヘッドは黄金色に染め上げられます。

片道30分ほどの道のりを超え、やっと頂上に辿り着くと眼下にワイキキの海が広がりました。山頂ではにっぽん丸のキャプテン、機関長、GM、ツアーディレクターやスタッフがお待ちし、ご希望の方とは記念に写真を撮らせて頂きました。

行きはよいよい、帰りもよいよい。青い海と白い雲、朝日が照らす美しい景色を見ながらの歩きなら帰り道も楽しい時間です。全員が無事に戻られたので記念碑の前で集合写真。「アロハ〜」と余裕を見せる皆様、素敵な笑顔をありがとうございました。

写真・文 : 中村風詩人

第10の寄港地、ホノルル

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.10

「どこの寄港地が一番楽しみですか」とお客様とお話すると、ホノルルという答えが多いことにいつも驚きます。旅慣れた方々をも引きつけてやまない地、ホノルル。今回は停泊をして2日間存分に堪能いただきます。

前回にっぽん丸がホノルルに寄港したのはちょうど1年前のことです。もうロングクルーズでは外せない寄港地ではないでしょうか。買い逃したショッピング、遊び逃したアクティビティ、あるいは豪華なリゾートでの贅沢な時間。その魅力は数え上げればきりがありません。皆様ごゆっくりと最後の寄港地を楽しんでくださいませ。

写真・文 : 中村風詩人

皆様のお楽しみ、デッキディナー

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.10

昨夜のうちに船内新聞が届けられると、すぐに皆様からデッキディナーに対する熱い期待を多数ききました。去年はギリシャでデッキランチを行いましたが、実は改装後のデッキディナーというのは初めてのことなのです。

ハワイアンナイトの夜ということでお客様もスタッフもアロハシャツやムームーを着ながらワイワイガヤガヤ。キラウェアを真横に見ながら南国の食卓を囲みます。フルーツはその場でカットした新鮮なものをご提供、ディナーの途中にはスタッフのフラダンスもご覧頂きました。

夕暮れ時になるとムーディなライトに照らされて少し雰囲気が変わりました。ちょっと大人な雰囲気を醸すデッキは今まで見たことのない表情です。波を運ぶ暖かい潮風が会話も食欲も盛り上げてくれるのは気のせいではありません。皆様食べ過ぎにはご注意くださいませ。

写真・文 : 中村風詩人

クックが見た金の星

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.09

「この写真は大変感慨深いものがあります」と、ポリネシア人類学を講演されている片山先生が言ってくれました。金星が太陽面を通過していくところを写した一枚、本船がタヒチを航行している時に撮影したものです。

「18世紀後半、ジェイムズ・クックが南太平洋の探検航海を行ったのは知っているね。3回に渡って行われた航海のうち、第1回目の目的は実はタヒチにこの”金星の太陽面通過”を確認しにいくためだった。当時クックが目指したことを今のにっぽん丸が同じ航路、それも同じタヒチで同じ現象を確認した。これはとても感慨深いことです。」

歴史上もっとも優れた航海家の一人と称されるジェイムズ・クック。その人物の大儀の跡をたどってきたと考えると、思わず身震いが起きました。実に250年の時を経た海のロマン、おそらく生きている間に皆様とこの体験が出来ることはそうそうありません。

写真・文 : 中村風詩人

にっぽん丸の洋上運動会

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.08

いつもショーや講演で使われているドルフィンホールが今日は運動会の会場に早変わり。客席の椅子を脇に寄せただけでびっくりするほどの広さになりました。今日は赤組と青組に分かれてのチーム戦です。

巻き取り合戦や二人三脚など種目毎に候補者を募ります。自薦他薦も大歓迎、特に15時のおやつとパン食い競争が人気の種目でした。既に仲良くなっているお客様達は時に譲り合い、時に本気で勝負とスポーツマンシップを見せてくれます。

最後はにっぽん丸洋上運動会の定番種目、玉入れです。一番上までポールをあげると、おぉとどよめき立つ声が聞こえます。上から見てみるとなかなかの高さ、結構入らないのですこれが。シビアな集計を終えると、両チームの得点差はなんと10点。本日は青組に軍配があがりました。それでは良い汗をかいた後はサイダーでも飲みに行きましょう!

写真・文 : 中村風詩人

出航も楽しみのひとつ

2012年 南洋の楽園クルーズ

2012.06.07

各寄港地を回って滞在を楽しむと、どうしてもその場所との別れが惜しくなります。村人とどうにか身振り手振りで伝えたいことを分かってもらえた瞬間、道が分からずに聞いた人が親切に連れて行ってくれたりと、いつもその土地、その場所に住む人たちに思い入れが生まれてきます。私たちはいつもそういう人たちに港で手を振られて送り出されてきました。

大きく手をふってくれている人たちに何か出来れば、とにっぽん丸ではいつもデッキでボンボヤージュダンスという踊りを披露します。お客様全員と手を繋いで音楽に乗せて精一杯振り上げていく。岸壁からは口笛が聞こえたり、拍手が聞こえたり、「Von Voyage」という叫び声が聞こえてきます。またあるときは大きな虹が海の上にまでかかったりと、いつも出航のひとときは思い出深いものでした。

出港のダンスが落ち着くとお客様同士は、今回の寄港地についての思い出話や次の寄港地への期待を語ってります。この日もスパークリングワインとフィンガーフードがお供し、優雅な時間を盛り上げてくれていました。