かもめ課長のブログ

東南アジア(3日目)祇園さヽ木ともてなすにっぽん丸ディナー

海外クルーズ(10泊~)

2015.01.16

こんにちは、かもめ課長です。

にっぽん丸のいいところは本格的な和食が食べられるところ。もっといいところはその和食がとっても美味しいことです!本日は京都の祇園にある割烹「さヽ木」さんがにっぽん丸の船上でその華麗な腕前をご披露くださいます。繊細でありながら大胆な味を表現する佐々木浩さんの料理は、皆様も一度は食べてみたいと思う憧れの逸品だったのではないでしょうか。

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「本日のメニューのご紹介」

・前菜 蓮草のごま酢和え 椿寿司二種 からすみ 鮎の甘露煮 海老の黄身酢掛け

・椀盛り 白味噌仕立て 松葉蟹の真丈 人参 花菜 辛子

・お向 鮪 大根剣 大葉 角切り長芋 造り醤油 山葵 紅白嵯り

・焼肴 ふかひれのソテー 友地べっこう餡掛け 海老芋の含め煮を揚げて 青梗菜 つゆ生姜

・進肴 三宝柑金 加減酢ジュレ掛け 鰆南蛮 小松菜 かぶら漬け ラディッシュ

・鉢物 すき焼き(牛肉 玉葱 九条葱 糸こんにゃく 牛蒡 焼豆腐 温玉)

・お食事 白御飯

・香物 白菜漬け 沢庵

・木の実 果実の宝石箱(抹茶ムース 小豆 淋子 キウイ 苺 メロン パイナップル グレープフルーツ 紅まどんな 白ワインはちみつジュレ掛け)

わっ!素材を書くだけでも唾を飲み込みたくなります。その食材たちが合わさってひとつの味を演出する、席についてメニューを見ればどうなるのだろうと思わず先走って箸を割ってしまいます。

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前菜の彩りから期待を裏切りません。紅白の椿が本物の葉っぱと押し寿司で表現され草木を蓮草のごま酢和え、鮎の甘露煮は朽ちた大木のようにも見えます。白いお皿の上でひとつの季節が表現されているような一品、まずは蓮草から頂くと酢の酸味、草のえぐみが、しっかりした胡麻の甘みに調和させられるのに驚きました。まもなくして椀盛りへ。真丈は箸を入れるとそれこそ松葉のように軽やかにほぐれます。身につつまれていた蟹味噌が白味噌と調和して味が変化していくこだわりよう。あっというまに平らげるも具だけを食べる煮物とは少し違いました。だし汁から丁寧に出しているのが分かる作り、ついこのまま残った汁をいっきに飲み干してしまいます。これは真丈というよりも和風エキスと白味噌のコクがつまったスープです!

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そして焼肴、進肴と素材の真骨頂へ。今までも充分に素晴らしい素材のオンパレードなのですが、かもめにも分かりやすいくらいのドンという大胆な素材感がここで出てきました。これだけのふかひれはその存在感ゆえさヽ木さんとにっぽん丸のギャレーチームの絶対的な自信を伺えました。和風べっこう餡の中に中華具材、そして三宝柑金の中で存在を放つラディッシュ。和洋中の創作がここに結実しています。 04_1DX6450

最後は鉢物のすき焼きからデザート。官能的とさえ言える脂身は見るだけでその素材の良質さが伝わります。祇園のさヽ木さんでは土鍋御飯が定番ですが、船上ではすき焼きと白御飯という敢えて家庭的な味を選ばれることで、お客様が口々にこんな美味しいすき焼き初めてといった再発見の感動がありました。朝陽に照らされた海のような「果実の宝石箱」と称されたデザートも、果実本来の甘さを消さない上品な蜜の甘さが口いっぱいに広がり一口ごとに満足感を噛みしめるかもめです。

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今回最も楽しみだったと言っても過言ではない今夜のディナー。美しくも楽しく、素材の深い味わいには素晴らしさがありました。メニューを見て、盛りつけにときめき、舌触りで驚いて、その味わいに感動する。決して言い過ぎではなく本当に素敵な時間をいただいた食卓でした。「食のにっぽん丸」ディナータイムを一度体験いただければそう言われる所以が伝わるかと思います!