かもめ課長のブログ

通船ってなあに?

日記

2015.08.03

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こんにちは、かもめ課長です。

にっぽん丸の話になるとよく同じ質問されることがあります。「通船ってなに?」というご質問。これは陸地にいる時も、あるいは船上で聞かれることも多々あります。「本船にっぽん丸が着岸できない小さな港に行くための小型のボートが通船」のような答えを言うのですが、なかなかピンと来ない方も多いご様子です。そこで、今日はかもめが通船は何かちょこっとご説明させてください!

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まず寄港地に上陸するにはにっぽん丸が港にぴたっと着岸するか、大きさなどの関係で着岸が難しい場合には近い沖合いに留まって小型ボートで渡る、という2つの方法があります。この小型ボートこそ通船、にっぽん丸では救命艇を普段はこの通船として利用しています。(※時々港側のボートの場合もあります)

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上陸する港のどれくらい沖合でしょうか。例えば鳥羽港の場合はこれくらいの距離。目を凝らせば見えるような近さです。通船に乗っている時間は10分程度でした。通船で渡るお陰で、にっぽん丸はより小さな港をより近くまでアクセスできるのです。これは例えば「知床に行きたい時に小樽港を拠点にするより羅臼港まで行った方が近い」というような「陸路では行きにくいような観光地に直接アクセス!」という利点があるのです。ふむふむ。

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上陸地の港では定期的に出ている通船でまた本船に戻ります。だいたい時間1〜3本くらいで運航しているので帰りの便は決めておくのが吉。乗下船には必ず複数の乗り組み員がサポートするのでご安全です!また港にはすぐに看板や案内板、地図のお渡しなどもしているので迷うことは無いようになっています。

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通船の中はこのような感じです。手すりには木材を使ってシートはクッション式で全方向を窓に囲まれています。小さな港は風光明媚な湾にあることが多く、有料の遊覧船などを催行している港もしばしば。この時の鳥羽港でも湾内遊覧クルーズがあるくらいで、中には通船で遊覧クルーズ出来ちゃった!という一挙両得なコメントをしてくれたお客様もいらっしゃいました!パタパタ!

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そして戻ってきたにっぽん丸の乗船するための通船台。しっかりと縄でくくりつけてそのままほぼバリアフリーで本船へと戻ることが出来ます。折り返し運航で今度は船内からお客様を乗せて港の岸壁を目指して・・・という具合にスケジュールに合わせて安全運航をしています。

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だいたい複数のボートが運航してサービス向上につとめています。時にはこんなすれ違いのワンシーンも・・・「観光どうでしたー!?」・・・「お土産かいすぎちゃったー!」なんて一言の掛け合いも見られたり?!通船について少し伝わったでしょうか?!是非いつか通船で上陸するという、小さな港の醍醐味も味わってみてくださいね!