かもめ課長のブログ

春の伊勢志摩2日目:鳥羽出港。赤いハンカチで再会の約束。

国内クルーズ(3泊~5泊)

2015.04.24

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こんにちは、かもめ課長です。

鳥羽港はいかがでしたでしょうか。数多くの観光地、それに伊勢エビや松阪牛に始まる美食の数々、魅力は尽きないですが、何よりも素晴らしい天候に恵まれ、きっとよいご滞在になったのではないかと思います。

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まもなく出航するにっぽん丸を追いかけて鳥羽の皆様が近鉄志摩観光汽船で追いかけてきてくれました。「ありがとうございましたー!赤いハンカチを振るのは鳥羽に伝わる再会の約束です。また必ず来て下さいねー!」観光汽船のキャプテンが大声で挨拶するのが聞こえてきました。

02_D3_8218「それでは別れを惜しんでトランペットの演奏を贈らせていただきます!」なんともロマンチックな”いい日旅立ち”の音色がにっぽん丸のデッキまで聞こえてきました。海女さん達や現地の添乗員さんなど沢山の方々がお見送りにきてくれています。

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トランペットに応えるようににっぽん丸では、東京シティフィルの小林祐治さんがホルンを手に取り即興で”ふるさと”の演奏をお届け。「今日伊勢神宮に行って日本を感じてきました。伊勢神宮に行ってなかったら”ふるさと”は吹かなかったと思います」とは小林さんの言。昔は離れた場所への合図に使われたほど遠くに届くホルンの響きは、観光汽船はもちろん、にっぽん丸の8階にまで響きました。粋な別れの挨拶にデッキのお客様と志摩観光汽船からも大きな拍手が巻き起こります。

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別れと思うと名残惜しいですが、今日の出港は再会の約束。まるで指切りげんまんをするように、力一杯赤いハンカチを振っています。「また来まーす!」とお客様が叫ぶと、「はーい、来月来て下さーい!」とちょっと欲張りなお返事がかえってきました。笑い声と共に大きな汽笛を鳴らすと、にっぽん丸の速度が徐々に上がってきました。

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気付けばデッキには少しずつ人が減っていきます。それでも最後の一人になるまで大きく手を振っているお客様を見かけると自然と心が温まりました。日本人の情の厚さ、感謝の気持ち、たった一日ですがクルーズで交わった鳥羽の方々との時間は、またひとつ大事なことを思い出させてくれる気がしました。