かもめ課長のブログ

小笠原のこぼれ話その1: アオウミガメの里帰り

その他クルーズ関連

2015.03.19

00_1DX2020

こんにちは、かもめ課長です。

下船した後はいつも現実に戻ってくるのが大変でちょっと気が抜けてしまうかもめです。小笠原クルーズは充実しすぎていて、寄港日の3日目の記事は一日4つも更新していたことに気付きました・・・が!まだまだ書ききれなかったこぼれ話が沢山あるのです。こぼれ話も少しだけ更新しようと思います!

01_1DX0749

今回のこぼれ話は、本編でも少し触れたアオウミガメについて。船上でお客様と触れ合ったアオウミガメたちは小笠原の出身でした。でもなぜ小笠原で生まれたアオウミガメがにっぽん丸に乗っているんだろう?と疑問に思った読者の方もいらっしゃるかもしれません。

02_1DX1689

実はこのアオウミガメたちは小笠原で生まれたあと、保護されて本土の水族館で育てられていました。そのウミガメ達が立派に成長したから海にかえそう、というお手伝いをにっぽん丸がしていたのです。

03_1DX1693

浜辺につくと海の方に自然と歩き出すのはやっぱり故郷と分かるからでしょうか。「必ずウミガメの行く手をさえぎらないように後ろから見てくださいね!」というスタッフの注意に気をつけながら見守ります。ざぱっと波打ち際まで到着すると何とも気持ちよさそうな表情を浮かべました。

04_1DX1696raw

胸びれではって進むのはあれほど遅かったのに、水に浸かった瞬間に羽根を得たようにふわ〜っと飛ぶようにして泳いでいきました。「バイバーイ!」お客様皆様とどこからか集まった観光客や村の人たちと一緒に見送りをします。カメさんもこちらを振り返ってくれました!が、「それは人に育てられたカメたちは人が餌をくれると思ってるからですよ」と、さすがに冷静な水族館館長さんの一言。何にしても水槽よりもずっと壮大な故郷の海に帰れたと思うと、とても心温まる気持ちになりました。