かもめ課長のブログ

秋の土佐・しまなみ・紀州クルーズ4日目

国内クルーズ(3泊~5泊)

2014.11.04

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こんにちは、かもめ課長です。

とうとう最後の寄港地です、にっぽん丸は予定通り和歌山港に入港着岸しました。和歌山港から10数分で町にある和歌山城を見たり市内の観光も楽しめますが、やはりこのシーズンには高野山の紅葉が目当ての方が多いのではないでしょうか。

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かもめの前情報によると只今の紅葉は9部の色づき。紅葉狩りまっさかりの最高のタイミングと言っても過言ではありません。しかも日立ポートサービス特別企画として無料で高野山のツアーに参加することが出来るという何とも幸せなプランをご用意。実に5台のバスで200名近いお客様が紀州の秋を感じに高野山へ向かいました。

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奥の院に到着すると目の前に広がる杉木立、その間を赤と黄色の紅葉が花火のように咲いています。角を曲がるたびに「わぁ」と漏れ聞こえる歓声につい笑顔が出てしまいます。それもそのはず「世界遺産高野山の紅葉」と言えば、県内の人も全国的にも一度は見たい景色として憧れられているのです。

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「このお地蔵様はお化粧をしているので拝めば化粧乗りが良くなりますよ」
「こちらのお地蔵様は宝くじの御利益があり、以前拝んだ方が大当たりしたそうです」

所々のお地蔵様も一風変わった言い伝えがあるようで様々な表情やそれにあった御利益をくださるそうです。本当かなぁ。と口には出して言えないかもめです。

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素晴らしい景色を見たらやっぱりお腹もすくものでお昼は皆様が楽しみにしていた精進料理を頂きます。大広間の座敷をにっぽん丸ツアーだけで贅沢に借り切ってのお食事、予約も取るのが難しいと言われるほどの名宿坊”総持院”さんで全13種の懐石にも似た贅沢なランチタイムです。

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御献立

ごまどうふ(先附)・吹き寄せ(八寸)・パンプキン流し(吸物)・湯葉巻き 手のし蒟蒻 あしらい一式(向附)・かぶら 厚揚げ 小松菜 舞茸白味噌仕立て(鍋)・精進春巻き 南瓜 青唐(油菜)・無花果の白味噌田楽(冷鉢)・信田巻 崑くらげ しめじ 紅葉人参 三度豆(椀盛)・季節のごはん(御飯)・三種(香の物)・茗荷 三つ葉 結い湯葉 粉山椒 赤だし仕立て(汁物)・季節のゼリー(果物)以上13種。(※写真には後半に出される油菜・汁物・果物・御飯は写っていません)

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どちらがどの料理か分かりますでしょうか。かもめは精進料理を食べて気づいたことは「やっぱり魚も肉も無い!」ということ、そして何よりひとつひとつ丁寧に飾り付けられた料理を頂くことは美味しい以上に幸せがあることです。食後のこの満足感は何でしょう。考えながら食べ終わって箸を置いくとその答えがありました。箸置きの裏に書かれていたお言葉を拝借します。

「一滴の水にも天地のめぐみがこもっております。一粒の米にも萬人の力が加はっております」

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短い時間で大きな幸せを持ち帰って帰船すると、薄紅色の夕陽がにっぽん丸を照らしていました。 珍しくキャプテンからの「本日の夕陽は大変綺麗にご覧になれます」というアナウンスも何度も入ったほどです。

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4階のデッキには多くの人が集まり、にっぽん丸のハウスバンドも静かな音楽でお見送り。夢のような時間が過ぎてゆくのを惜しむように汽笛が鳴りました。にっぽん丸は始まりの寄港地、大洗港へと向けて和歌山港を今出港しました。