かもめ課長のブログ

飾らない強さ。

日記

2011.05.12

かもめ課長です。

3月、九州新幹線が全線開通したことは皆様ご存知のことでしょう。それまで新八代駅から鹿児島中央駅までの運転であったものが、博多までつながり、ということは新大阪につながり、東京につながり、新青森までつながったということです。国家事業が、長い年月をかけて完成した、ということで、歴史に残る大事件だと思います。

何しろ、博多から鹿児島まで最速1時間19分。博多から熊本なんてたったの33分(最速)です。かもめの通勤時間より短いですよ。「ちょっと馬刺しば喰いに熊本でも行かん?」(イメージ)、なんて感じですね。

かもめも全線開通の前に鹿児島中央から新八代まで乗ったことがあります。昼間っから鹿児島のお客様に部長とともにベロンベロンにされ新幹線へ。小一時間の乗車でしたが、車内では証拠隠滅のため、ひたすら水を飲んでいました。しかし苦闘むなしく、熊本のお客様に着いてもまだまだ「ベロン」くらいの状態。「お酒くさいですね・・・(呆れ)」と肥後もっこす女の豪快S係長に白い目で見られたことくらいしか記憶にございません。ホントはS係長、「だらしのなか男やねー、しゃきっとせんか、しゃきっと!」といいたかったのでしょう。

ところが、震災で「新幹線開通」という九州の悲願が成就したお祝いムードもしぼんでしまいました。さすがにあの未曾有の大震災の翌日の開通では、諸手を挙げて喜ぶというのは難しかったろうと思います。あの日は日本中が大混乱、かもめが家に着いたのは、この日の朝9時でした。

そんな中でお蔵入りになってしまったJR九州さんのCM、ご存知ですか。これは歴史に残るスゴイCMですよ。こういう仕事にあこがれますねぇ。広報や広告宣伝に関わる人は、みなそう思っていると思います。何でこんなに楽しく、明るいCMで、人を泣かせることができるのでしょうか。こんなに気持ちが伝わるCMを、かもめは見たことがありません。このCMは、演出や飾りが少ないだけに、臨場感と真実味が強いんですね。

何か、「にっぽんっていいなー」って感じがしませんか。

 

(JR九州公式YouTubeより)

 

余談ですが、某生命保険会社さんのCM、「幸せの道~新米課長」篇にもナミダしますよ。

 母 「お父さん、課長さんになったのよ~」
  ※親子で手巻き寿司の準備中。課長昇進のお祝いでしょうか
 子 「課長さんてえらいの?」
 母 「そうね~、新幹線の運転手さんくらいかな~」
 子 「わー、すごいなあ」 
 母 「そう、すごいのよー」
  ※実は父、今日も汗だくになってお客さんに謝っている。帰りの電車ではつり革につかまったまま寝ちゃいそうなくらい疲れている・・・
  ※父帰宅
 子:「パパ、おかえりー」

こんなあらすじ。これはこれでジンワリ来ます。

  

 

九州はにっぽん丸にとって、東北と同じように大変重要な地域です。寄港地や観光地としての魅力はもちろんですが、昨年実施した「飛んでクルーズ九州」でも大変お世話になっています。日本を元気にしてくれる九州新幹線(とにっぽん丸)に、乞うご期待です。

 

課長にならずに新幹線の運転手さんになればよかったと思う、かもめでした。

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