かもめ課長のブログ

ミッション・インポッシブル?

日記

2009.10.22

かもめ課長です。

本日神戸港に、無事「プラチナクルーズ」が帰港しました。無事、と申しましたが、実はそうでもありませんでした。

萩はきれいな小さな港ですので、テンダーボートを使っての上陸となります。本社からも本船の受け入れのため、ツアー担当者が岸壁で、お客様のご上陸を準備万端、待ち構えていました。

しかし残念ながら、当初予定の寄港日である10月20日は、強い風と高い波の荒天でした。

船長は天気図とにらめっこをしながら萩への寄港を断念、翌日再びトライすることにして、シケの可能性の少ない関門海峡方面へ戻ることとなりました。プラチナクルーズは船内イベントをお楽しみいただくためにも運航スケジュールに余裕をもたせていますので、何とかやりくりできるのです。

ところが・・・萩市の皆様がにっぽん丸の寄港を歓迎し、「お振る舞い」として地元の名産・高級魚アマダイ(↓)のご飯300人分、刺身用の剣先イカ50杯をご用意くださっていたのです。

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ここからが、今回のジェットコースターストーリーの始まりです。せっかくのご厚意、無駄にするわけにはいかないと、海の上に浮かぶにっぽん丸に、このアマダイご飯と剣先イカを届けようと、5人の男が立ち上がりました。

①おいしいアマダイご飯の炊き上がりは11:00。
②門司港にタグボートを手配、タグ出港のタイミングは12:30。
③11:20に炊き上がったできたてのアマダイご飯300人分と剣先イカ50杯を萩市のワゴン車に積み出発。
④道に詳しい山口県の職員さんとツアー担当が先導、美祢インターチェンジから中国自動車道を一路西へ。
⑤すでに30分ほど遅れているので、タグボートを車が横付けできる岸壁へ移動してもらう。
⑥門司港インターチェンジで高速を下り、タグの待つ岸壁を探すがわからず。
⑦門司港の海運代理店担当さんが迎えに来てくれて案内。
⑧門司港の跳ね橋近くの岸壁に到着、待機するタグボートにアマダイご飯と剣先イカを積む。時は13:00。
⑨ほどなく、関門を通過したにっぽん丸が姿を現すとともに、タグボートが出港。
⑩約1時間後、本船チーフパーサーより無事に積み込み完了との報告、ミッション完了。

こんな感じだったようです。書いているかもめの方がハラハラ・ドキドキします。

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積み込んだアマダイご飯と剣先イカはその日にお客様にお召し上がりいただき、いきさつを聞いたお客様方から拍手が沸き起こったそうな。めでたし、めでたし。

副市長あいさつ

そして翌日の萩港は船長の読み通り、風も波も穏やかな絶好の日和となり、皆様無事に萩の町に上陸されました。多くのお客様が、出迎えてくださった萩の皆さんにアマダイご飯と剣先イカのお礼をおっしゃっておられたようです。

萩のみなさん、ありがとうございました。
皆様のおかげで、きっとお客様にとっても、萩の思い出がプラチナ級になったのではと思う、かもめでした。

※ちなみに件のツアー担当者、今日は胃が痛くてお休みでした。お疲れさまでした m(_ _)m

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